積丹岳・北尾根ルート  シャコタンダケ (山スキー) 1255m (積丹町)  ■Home
2015年4月4日 晴れ メンバー3名
8:35共和牧場→(12:05-12:40)積丹岳→13:40共和牧場

豊富な残雪と緩やかな斜面が魅力の積丹岳、冬のルートとして一般的な夏尾根の他に北尾根と美国から登るルートが知られている。 林道の融雪次第だが早い時期なら後の二つが有利、その中でも北尾根の方が幾らかすっきりしているような気がする。

                    

  

積丹の町を過ぎると青空の下に大きな積丹岳が望まれた。 右に北尾根、左奥に夏尾根、正面に1121ピークと惚れ惚れするような白い山容に登行意欲が高まってくる。 取水場手前の除雪端から出発、カラマツ林を抜けて緩やかな尾根に取り付く。 木の間に大滝川の谷間を窺いながら登って行くと背後に広がる海に歩が止まる。          

                    

  

木が斑な広尾根の先に916ポコが近づくと視界が広がって古平方面の海に突き出た小さな山が気になる。 岬の形からラッセルが大変だった大森山(写真右)だと分かると妙に愛おしく見えてくる。 そして916ポコが小山の大きさになると雪面が固くなってスキーアイゼンを装着、この先ずっとこんな感じかと思うとちょっとがっかりする。          


                    

  

尾根の西側は灌木とハイマツがポツポツ飛び出し、風で雪が固く登り難い。 びっしり雪の張り付く東側は柔らかく、そのまま急斜面をトラバースして岩尾根を越えた。 足下に広大な伊佐内川源頭が何とも魅力的である。          


                    

  

1121ピークを越えると漸くのっぺりした山頂部と右にちょこんと尖がった余別岳が見えてくる。 ここからは山頂下の崖がちょうど真裏に隠れ、積丹岳ってこんな形だったかなと思うほど丸く見える。 クラストした雪面にスキーアイゼンを効かせて真っ直ぐ登った先にポールが立っていた。          


          


穏やかな山頂から余別岳、ポンネアンチシ山の展望が素晴らしい。 3年前に三山を周回した時に比べると暖冬小雪で稜線の雪庇が可愛らしく、雪崩れた形跡もない。 ポンネの奥に赤石山が頭を見せ、明日の滝ノ沢山も見える筈だが山が密集して判別不可能だ。 余別岳のピークから我呂ノ沢に魅力的な好斜面を眺め暫しまったりする。
         

                    

  

滑り始めのクラスト斜面も、良いあんばいに融けて願ったり。 1121ポコは僅かな登り返しでシールを付ける程でもなく、海に向かって長い滑りを楽しんだ。 明日は同じ積丹山域の滝ノ沢山と天狗岳の予定だ、テントの中で初物のネギとジンギスカンに舌鼓を打つ。          

<翌日の 滝ノ沢山〜天狗岳 はこちら>
<2012年の ポンネアンチシ山〜余別岳〜積丹岳は こちら>
<2017年の 積丹岳・美国ルート はこちら>





inserted by FC2 system