ポンネアンチシ山〜余別岳〜積丹岳 1145m・1297m・1255m (積丹町・神恵内村) ■Home
  2012年4月上旬 積丹三山周回 山スキー メンバー5名
  5:45美国→(10:45-10:55)ポンネアンチシ山→(12:00-12:10)余別岳→(13:35-13:45)積丹岳→15:00美国
積丹半島にはまだ登ってない山が数多くあり標高第三位のポンネアンチシ山もその一つである。 この山は山体が小さく半島最高峰の余別岳から見ると単なるポコに過ぎないが 南方からは突出した頂稜が目を引き、また可愛らしい山名 (ポン・ネアン・チシ 小さい・のある山・岩)も登頂意欲をそそるに十分である。 アプローチとしては神恵内村から古宇川林道を詰めるのが一般的である。 ただどうせ時間の掛かる山なら半島主要の三山を一気に縦走した方が楽しいだろうと、 雪解けと日の長さを見計らい日帰りで計画を立ててみた。


 気掛かりな渡渉は今年の降雪の多さに助けられた     取り付きで一汗絞られ緩やかな東尾根に上がる     終着地の積丹岳を見ながら開放的な尾根登り

プレ山行の余市岳はこの時期にしては望外のパウダーでスキーが楽しめた。 キロロの温泉でさっぱりして美国町へ移動、道道568号を7kmほど行った先のゲートにテントを張った。 明日の好天を期待しながら寄せ鍋にビールがすすみ21時半揃って撃沈する。 翌朝鈍よりした空模様だったが美国川沿いの林道を出発すると日が射してきた。 遠くにポンネらしき白い頂きが望まれたがどうやら本峰は奥に隠れ見えてるのは1020m前衛峰のようである。 平坦な林道は3キロで終わりすぐに我呂の沢を渡らねばならない。 ここは裸足で渡渉を覚悟してたが雪に埋まった沢を見てニンマリする。 今年の大雪が幸いし、更にこの先の渡渉も何とかなりそうな気になってきた。 結局、沢沿いを2キロほど進む間に数回の渡渉を繰り返したが旨い具合にSBが残り、 一度スキーを外しただけで済んだのはラッキーだったといえる。 出発から1時間半で美国川と別れ、雪で埋まった小沢を詰め支尾根に取り付いた。 いきなりの急登で昨夜の酒が玉の汗になって流れてくる。 背後に泥ノ木山が端正な姿を見せ、小まめにジグを切って200mほど登りポンネの 東尾根に上がった。 なだらかな疎林の尾根を辿るとやがて右手に真っ白な積丹岳が、 続いて丸い余別岳が見えてくるがあまりの 遠さに予定通り周回できるか一抹の不安を覚えるほどだった。


1020m前衛峰を越えるとドームの様なポンネが現れた     大岩の鎮座するポンネアンチシ山に到着      右の余別岳に向かって雄大な展望の中を進む

疲れ気味の足に鞭打って三角形の1020m前衛峰を巻くと 雪原の向こうに巨大ドームの様なポンネアンチシ山の山頂部が現れた。 南方から見る急峻さとは似ても似つかぬ容姿だが急な斜面に雪庇が張り出し手強そうである。 近づくと最上部に雪庇の薄い箇所があり、これを切り込んで稜上へ這い上がった。 強烈な西風に迎えられた初ピークには3m位の大岩が三つ鎮座し何とも奇妙な風景である。 そして青空の下に半島南部の山々が並びなかなか良い展望であるが言い当てれる山が少なくて寂しい。 とりあえず懐かしい柵内岳が対面にあり、その横にガニマナコが確認できただけでも嬉しかった。 暫く眺めていたいところだが予定より遅れ気味だ、 また雪煙が舞う冬の寒さに耐えられず、すぐさま余別岳のコルに向ってスキーを走らせた。 強風に叩たかれたアイスバーンと隠れたハイマツの枝がスキーアイゼンに引っかかって難儀するが流石に早い。 ただ陵線の東側に雪庇が発達してるので寄り過ぎないよう意識して歩いた。 余別岳のニセピークを過ぎるとウエンドの尾根からツボで登ってくるパーティーを見かける。 シュカブラでガリガリの余別岳山頂で鉢合わせしたのは知った顔の二人だった。 写真を撮り合い彼らに見送られて積丹岳に向った。


ここで人と会うとは、余別岳で記念写真      振り返る大きな余別岳と小さなポンネを眺める       積丹岳まで風が収まり願ったり叶ったり

余別岳の山頂直下は両側に雪庇があり降り口を探すのに気を遣う。 ここから積丹岳のコルまで広大なスキー斜面が続きボーゲンでずりずり下るのが勿体無い程である。 振り返る度に余別岳の山体が大きく感じられ、 また辿った陵線の末端には小さな岩の乗っかるポンネアンチシ山がツンと立って存在を誇示していた。 ここから見ると雪煙の舞うポンネの山頂直下は切り立つほどの急斜面で、 よくあんな所を登ったものだと我ながら驚いた。 積丹岳のコルからは風が弱まり穏やかな展望を楽しみながらの陵線闊歩となる。 やはり縦走はこうでなくてはいけない。 一つ目の岩峰を巻き、更に二つ目のナイフリッジのような鋭い岩峰を巻くといよいよ山頂岩塔が近づいてくる。 半島の先に日本海が望まれ漸くほっとする瞬間だった。 ゴールの積丹岳山頂では再び雪の粒てに頬を打たれ居た堪れず少し下った所でシールを外した。 ゲレンデを思わす広大な尾根と別れ、900mから美国に下る広い尾根は超疎林でロングだ、 とても優雅な気分で滑ることができる。 積丹岳の山頂から出発地のゲートまで1時間ちょいで滑り降り、長かった縦走が終わる。 心地よい疲労感と達成感で一杯になる山行だった。

<昨日の 余市岳〜プリン〜アポロ(山スキー) はこちら>




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