シリバ山(尻場山) シリバヤマ 296m (余市町)  地図はこちら   ■Home
 2013年11月23日 曇り 八十八カ所巡りコース メンバー5名
 10:40登山口→(11:25-11:50)シリパ山→12:25登山口

断崖が海に落ち込むシリパ岬(シリ・パ 山の・頭)は余市町を代表する景観の一つで特に夕景の美しさは有名である。 その頂きに二等三角点「尻場山」が埋まる立派な一山だが短時間で登れそうなので朝里天狗岳とセットで訪れてみることにした。



朝里天狗岳から車で移動中に本降りの雨になったが誰も帰ろうと言わず、 気乗りせぬまま現地が近づくと止んでくれた。 場所がちょっと分かり難く、余市神社から細道を登った先に桜の老木に囲まれた駐車場がありました。 「密巌寺/新四国八十八カ所霊場」の門柱の奥にお地蔵さんが祭られ、 どうやら山全体が霊山になっているようでおしっこを済ませて来れば良かったと悔やむ。 かつてのスキー場に向う道からすぐ左に折れると八十八番目のお地蔵さんが置かれ順路としては逆だったようだ。 参道の割に急だが良く手入れされ、お地蔵さんの台座や石が苔生して古道の様な雰囲気である。 そして振り返ると余市の町並みに薄日が射して何となく中国の古い都を思わせた。 自分には冬枯れ同然の風景も野草好きなメンバーには興味が尽きないのか立ち止まっては登るスローペースである。 ふと足元の熊の糞が目に留まり、こんな山にもいるんだと少しばかり驚かされた。



四十九番のお地蔵様から参道を離れ釣り尾根に入ると、 藪と言うほどでもない潅木の中に踏み跡が延びていた。 鞍部から崖下に海と岩塔が垣間見え、そして「尻場山」の小さな標石と三角点の山頂に到着する。 海や町を一望かと思ったが立木が邪魔でここぞというカメラポイントが無い。 崖っぷちの木に掴まって下を覗き込むとはるか下に波が打ち寄せ、木の間に古平と積丹の海岸を望む程度だった。 積丹ブルーを期待したが曇りで残念、三角点の周りにシートを敷いて特製ランチを頂く。 下りの方が距離が短いだけ急だった。 参道の左がすぐ崖で一箇所だけ眺望が開け、そこから真下に小さな入り江と、遠く銭函の海岸が望まれた。 さて急な道の先にえらく尖った小山と切り立つ絶壁が望まれる。 何だあの尖がりは?近づくと踏み跡が延びているので寄ってみる。 そこは204標高点で単に崖の一部に過ぎず、展望はいまひとつだった。 参道はお地蔵さん巡りの散策路にしては険しい部類だと思うが気持ちが落ち着き、桜の花が咲く頃もう一度来てみたいと思う。

<一山目の朝里天狗岳はこちら>
<2015年の シリバ山 こちら>

この二週後に雪掻きしていた地元の人から「シリパ岬でなくシリバ岬だ」と教えられる。



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