週末は大型台風の接近で山は半ば諦めていたが進路がそれて雨の心配がなくなる。
ならば簡単な沢でも、ということで白老川から白老岳を予定した。
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望岳橋から入渓して先に板状節理の見事な白老滝を見学する。
滝上からは迫力ある眺めが楽しめ、一度下まで降りてみたいと思いつつ戻って右俣に向かう。
すぐにゴルジュが出てきてちょっとワクワクする。
足元の岩がツルツルで滑ったらドボン必須、皆それなりに真剣である。
幸い節理の岩壁は手掛かりが豊富で和気あいあいと通過することができた。
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ミニゴルジュを過ぎるとゴーロの途中に綺麗な滝がポツポツ出現する。
何れも背丈程の滝ばかりでヘツリや巻き、直登など遊び半分で超えて行ける。
エメラルドグリーンやコバルトブルーの釜がやたら綺麗だ、日が射せばうっとりする光景だろうが曇りで水が冷たかった。
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漸く滝らしいのが出てきたと思ったら5mF4(写真左)、これが最大だった。
続く滝を右岸から登ったあと、4mF6(写真右)を最後にぱたっと滝が途絶える。
距離の割に見せ場が少なく、出だしのミニゴルジュでも無ければかなり印象の薄い沢になっていたかも知れない。
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秋の味覚を期待したがダイモンジソウとエゾリンドウがポツポツ咲く程度だ。
760mで左から入るガレ沢をやり過ごし、入口の不明瞭な770m左股を進む。
沢形を870mまで詰めると遂に笹で判然とせず境界尾根に逃げる。
周辺には尖った山が目立ち、後に北白老岳がどっしり構えていた。
東の斜面に草地が点在するので760mのガレ沢を詰めた方が良かったかも知れない。
さて笹とハイマツに覆われた尾根は三級程の藪で30分掛かって山頂に到着、4名が初ピークを踏んだ。
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台風の筈だったが穏やかで北白老岳の上に支笏湖と恵庭岳、風不死岳、樽前山の展望を得る。
下山方向には端正な南白老岳が聳え、ホロホロ三山の眺めに満足する。
山裾の道路がやけに近くデポした車が見えていた。
ハイマツと笹の急斜面を下ると水がチョロチョロ流れ出し、ゆるゆるの三階の滝川にだれながら道路に復帰した。
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<2016年の 深沢川本流遡行 はこちら>
<2015年の 白老大滝〜大星沢遡行〜望岳の滝 はこちら>