2010年8月下旬 曇り時々晴れ メンバー3名
6:25林道ゲート→6:50南面直登沢出合→(11:00-12:00)妙敷山→16:25戸蔦別川出合→17:50林道ゲート
北日高の妙敷山を戸蔦別川支流から遡って登頂した。
林道ゲートより15分ほど歩くとエサオマントッタベツ橋となりそこから沢に降りて戸蔦別川本流を渡る。
遡行する沢はエサオマントッタベツ川と対峙する小さな渓ではたして沢登りが楽しめるか疑問符が付く。
930mで初めての滝、門のような8mが新鮮に感じる 1100-1150mで10m程の連滝群を越えると展望が開けた コルの左が下降沢、伏美岳とピパイロ岳が見える
案の定、620mの入渓から300m登るまでフキが覆うブタで忍の一字だった。
そのせいか930mで初めて出てきた門のような8mの斜滝がやけに新鮮に見える。
ここから3-4mの小滝、緩い滑がポツポツ続いたがすぐに終わりそうな気配となる。
もう少し頑張っての願いに応えるかのように1100mより再び6-10mの赤茶けた滝が3連現れた。
何れも登りは容易なものばかりで振り返ると神威岳の横にエサオマンが頭を覗かせていた。
これで滝らしいものは無くなるが沢中に日が射して苔が綺麗だった。
沢型は最後100mを切るまで続き僅かなハイマツを漕ぎ山頂まで5分の南東尾根に飛び出す。
潅木が囲んだ三角点の周りを草刈し、視界の得られる西面に移動してのんびりラーメンタイムとする。
下りの南西面沢は沢型が出るまでハイマツが煩い。
狭くて急な沢型は乾いて下り易いが1550mより水が出始めると斜滝が続いて面白くなる。
1400mで初めてザイルを出したが下から見れば何でもない6mの滝だった。
その後はザイルを出したら切が無いのでなるべくフリーで下るようにする。
使える物は倒木でも何でも利用し手足を伸ばしての下降が続いた。
1120mで8mの滝と1060mで8m+15mの滝は共にザイル使用する。
南西面沢を下降、狭くてルンゼの様な沢型である 滝ばかり続いて息つく暇がない、ワイルドで楽しい 大きな滝も幾つかあり、下降には勿体無い沢だった
時間は掛かるが悪場のない沢だと思っていたらすぐ下に15m×2の連滝があった。
偵察すると更に下にも滝口が見えかなり高そうである。
ちょうど900m二股にあるこの連滝は合わせると50m以上あると思われまとめて巻いた。
もう大きなものは無く小滝を幾つか過ごせば本流と出合う。
本流の50m上に廃道化したトツタベツ林道があるが道に登るまで藪漕ぎが長く感じらた。
更に車まで小1時間の林道歩きがだるい。
今回は登りと下りの沢を取り違えたようだ、南西面沢は滝だらけで登って面白く南面沢は下降に適している。
行き当たりばったり記録のない沢だから当たり外れは仕方ないが未知なる遡行は実に楽しいものである。
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