2011年7月中旬 曇り メンバー6名
5:10林道620m→5:30北東面沢700m入渓→(10:00-10:10)妙敷山→10:55陵線1620m→北東面沢支流→14:25林道620m
ここ数日は雨が降ったり止んだりで何処の川も増水が予想されたが連休最終日に駄目元で山スキー沢から札内岳を予定した。
前日トツタベツ小屋に入るとすぐ傍を流れるピリカペタヌ川もご他聞に漏れず増水してたが濁りはなく朝までに引きそうである。
先客グループは宴たけなわで我々は2Fと土間を使わせてもらい軽く飲んで21時就寝した。
翌朝は残念ながら水が引かず先客はエサオマンを止めて勝幌夏道へ、我々も妙敷山の沢に転進することにした。
普段ちょろちょろの北面直登沢は元気一杯だった 凡々たる渓は900m二股より一変し長い滑が現れる 水量があって迫力満点の滑滝、逆層で気が抜けない
たまに林道から伺う北面直登沢はいつも水がちょろちょろで凡そ遡行価値がありそうに見えないが、
この日は待ってましたとばかりに増水し元気一杯である。
右岸の古い作業道から入渓すると暫く凡々たる渓が続くだけだが900m二股から沢の様子が一変した。
左股に入ってすぐ6mの斜滝があり、すぐ後に細長い滑滝と8mの斜滝が続いて期待を持たせる。
滝は概ね逆層で手掛かりが薄く2-3高巻きも含め、30mの滑滝、6mの滝、50m三段の斜滝と思いもよらぬ光景に喜んだ。
この沢を遡行済みの同行者によれば以前は1100mで水が涸れたらしいが、
今日ばかりは何でもない小滝や滑が白い帯になって溢れ、
これで青空にでもなってくれたら言うことなしである。
1100mを過ぎ尚も水に勢いがあって望外の喜びだ 普段は何でも無い小滝群を突っ張りで越えてゆく 冷たい雪解け水のシャワーで洗礼を受け滝を越える
1150mの二股は進む右股より左股の方が倍以上の水流で、
すぐ後の6m滝は抜けが逆層で冷たいシャワーを浴びて突破した先行よりお助けを貰った。
急峻な函地形には雪渓が残り両岸の高所より支流が飛沫になって落ちゾクゾクする景観である。
手足の突っ張りでぐんぐん小滝群を登り1300m過ぎでこの沢の核心を抜ける。
涸れた沢形を詰め潅木を掴んで急斜を登ると鹿道が山頂まで延びていた。
ガスで展望得られず三角点の草を刈って下山とする。
下降は陵線を伏美岳方向に1620mまで辿り緩やかな沢形を下る。
大きな滝がなくザイルを出すことも無かったが次第に水量が増え時間を要した。
函地形に支流が降り注ぎゾクゾクする景観だった 山頂から伏美岳側にハイマツと潅木の陵線を辿る 下降で使った沢には大きな滝がなく淡々と下降できた