ユーフレ川本谷遡行〜芦別岳 1726.9m  (富良野市)    ■Home
2010年10月中旬 メンバー7名
10/10 13:45旧道登山口→15:10ユーフレ小屋
10/11 5:35ユーフレ小屋→(6:05-6:35)ゴルジュ→(10:40-11:15)芦別岳→12:40覚太郎分岐→(13:40-14:05)ユーフレ小屋→15:30旧道登山口

 10/10 小雨 のんびり上富良野白銀荘で朝を迎え、しとしと降り続く雨中を山部へ移動する。 新たに北見からメンバー2名が加わりカッパを着て出発した。 ユーフレ川は濁って増水し春先の雪解けのようである。 先を行く単独者に追いつき小屋に到着するとありがたいことに薪ストーブと煙突がメンテナンスされていた。 薪を調達し濡れた衣類を乾かした。 小屋の中は快適で8人だと一階に荷物を広げても十分な広さがあり、とりあえず乾杯して食事の支度を始める。 Mさんが「今日は俺の誕生日だわ」と言うのでローソクを立て二度目の乾杯をした。 ユーフレ小屋で誕生日を祝って貰らいすっかり目尻も下がって幸せそうである。 ビールからワインさらに焼酎へと進み小屋は賑やかとなり話に聞く何とかも今日は遠慮したか出てこなかった。 時折トタンを叩く雨の音が気になりつつ21時半には全員バッタンキューだった。

晩秋の本谷はひっそりした趣がある     雪の無いゴルジュ、中は暗く険しい     雪で削られた深い渓谷に滝が落ちる      この沢で一番苦労した僅か4-5mの小滝   

 10/11 晴れ 4時半起床、外は霧雨だが幸い川の水は減っていた。 各自適当に朝支度を済ませ5時半まだ少し暗い中を出発する。 淡々と歩くと程なくゴルジュに差し掛かる。 いつも雪に埋まってるゴルジュに入るのは初めてだが中からの突破は考えられぬほど暗く険しかった。 フィックスロープを探しながら戻ると「あったぞー」の声に一安心、まだ大丈夫そうだが念のためもう一本ザイルを垂らし順に登る。 下りも残置があり結構な高度感である。 残雪期に高巻いた時の倍くらいの高さがあり30分かけて沢身に戻った。 更に少し行くと槍のようなインゼルがあり塔の高さに驚かされる。 左右のルンゼから滝が落ち、向う谷筋の先がモノゲンロートに輝いていた。 全く素晴らしい景観の中にいるのを実感する。 さしたる難所もなく秋の本谷を堪能しながら歩いていると釜を持った4-5mの小滝がある。 濡れるのを嫌って側壁に取り付いたが手掛かり薄く、結局空身で代ったSさんがバイルを頼りに身を上げた。 本谷の傾斜がいよいよ増すと沢全体を塞ぐように巨大な岩が塞がっている。 左岸と岩の間に身を攀じると抜け口にチェックストーンがあり腕力で越える。 沢幅は残雪期と比較にならぬほど狭く全く違う沢のようである。 1300mを越える頃より小滝が続き、振り返ると紅葉した裾野が広がっていた。 ガレ岩を越え山頂岩峰の基部を登って行くと呆気なく登山路だった。 下界は雲海が広がり空気が澄んで展望が良く一度来たかった秋の本谷を遡行でき満足でした。


秋色のアルペンティックな景色が何とも素晴らしい  1300mより小滝が続く、残雪期より沢幅が狭く感じる  ガレ岩から岩峰基部寄りに登るとあっけなく登山路
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