ウコタキヌプリ  747m  (足寄町・白糠町)  ■Home
2014年10月19日 晴れ 本別川コース メンバー3名
10:35登山口→11:30ウコタキヌプリ南峰→(11:55-12:15)ウコタキヌプリ本峰→12:40南峰→13:50登山口

ウコタキヌプリは釧路と十勝の境界稜線の最高点で山頂付近に無線施設があることから展望が期待される。 山名はアイヌ語で「二つの山がくっついて立っている山」の意味、 この山は造林道を元に本別山岳会が登山道として整備したもので数十年前から登られているようだ。 昨日はその本別町からの林道が決壊で引き返し、今日再び中足寄からの林道を入ってみることにした。



何と林道の入口にまたしても通行止めの看板が‥ 「この先通り抜け不可」と書かれていたが鹿柵ゲートの先に新しいタイヤの跡が付いていた。 昨日の幽仙狭には負けるがこちらの林道もなかなか紅葉が綺麗で結局、何てことなく登山口に到着する。 登山ポストを覗くと先月の登山道整備に入ってるのが最後で有難いことに道案内のピンクテープが要所に垂れていた。 沢沿いに徒渉を繰り返し、程なく尾根に取り付くとニセピークと思われる尖がりが見えてくる。 そして550mから急斜面のジグを登り、すっきりした稜線風景を眺めながら一等三角点が鎮座する南峰に到着する。 標識にはニペソツ山、喜登牛山、雌阿寒岳を示す指示板があって、 昔はさぞ展望が良かったと思うが木に遮られ良く見えるのは雌阿寒岳くらいである。



さて、ここで満足している同行者に本峰はもう一つ先にあることを告げると普通ならガッカリするものだが喜んでいる。 思ったより呆気なくて物足りないのかも知れない。 本峰への稜線は背の低いミヤコザサの中にそれと分かる踏み跡が続いて藪漕ぎ無しでコルに下る。 コルの反射板は上利別から螺湾に向かう峠からふたコブの間に突起として見えた物で、 何故かここだけ木が刈られた様にすっきりして眺めが良い。 然別の山々を背に急な笹尾根を登ったニセピークからは白糠丘陵と呼ばれる200-300mの山々が広がり、 方や葉の落ちたカンバ越に見える山並みは大雪と日高だった。 山頂には小さな標識が申し訳なさそうに掛けられ、数十m先の見晴の良い笹原にドカッと腰を下す。


          


この丘陵には今まで一度も足を踏み入れたことがなく、その中で形の良い低山や小さな尖がりが気になる。 一番の眺望はやはり阿寒の山々で雌阿寒岳と雄阿寒岳が重なる様に一体化してちょっと面白い。 後ろは木が邪魔ですっきりした展望が得られず、 今朝登った北陵岳もだらっとした山並みが時々垣間見えるだけだった。 小春日和で何とも気持ち良いがふと笹の葉にうごめくダニを見付けそそくさと退散、途中で完熟した山ブドウを収穫する。 遠くてなかなか来れなかった山だけに林道にめげず何とか登れて嬉しい。 帰りに寄った足寄温泉は大衆的な雰囲気で、つるつるの良いお湯だった。          


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