東面沢〜ウチイチ山
1022m (新日高町)
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2014年10月4日 曇り時々晴れ メンバー6名
9:05ペテガリ山荘連絡路分岐→10:35ベッピリガイ沢出合い土場→11:20東面沢出合い→(13:35-13:50)ウチイチ山→15:25東面沢出合い→16:10ペテガリ山荘
東の沢ダムの南に裾野を広げるウチイチ山は何処と言って特徴がある訳でもなく、
近くを多くの登山者が行き来するペテガリ岳と対照的なほど知名度の低い山である。
静内からペテガリ山荘へ直接入る道が閉鎖され、この山域にはアプローチの困難な山ばかりが残ってしまった。
ウチイチ山もその一つ、隣のベッピリガイ山とセットで出掛けることにした。
札幌を5時に出発、神威山荘の林道は相変わらず長かったがそれでも分岐まで3時間半で到着する。
さて河原にテン張って焚火を楽しむ積りがポールを忘れ一瞬頭の中が白くなる。
それじゃペテガリ山荘に泊まろうかと言うことで、余計な物を車にデポしザックを軽くして出発する。
連絡路を通るのは3度目だが踏み跡は地図が要らないほど明瞭となり、1時間半でベッピリガイ沢出合いに到着する。
伐採が進んだ周辺の景色はスカスカし、広い川原は水が涸れてテン場にいまひとつの状況だった。
林道を進んで439に荷をデポ、藪を分けてベッピリガイ沢に出ると右から脇道が延びていた。
そして沢を渡渉して小さな東面沢に入渓、右岸左岸にシカ道を探しながらを辿る。
505二股は水流があるのは左俣のみ、進む右俣はV字の明瞭な沢筋に苔むした涸滝が続いてテンポよく標高を稼ぐ。
後ろの谷間に尖がった山は1839かと思ったらニシュオマナイ岳だった。
水は復活したが710で涸れ、最後790の二股は開けた左を取るとやがて860で沢形が尽きる。
薮漕ぎはそれ程でもなく970で尾根に抜けると一面の笹原で見晴が良い。
山頂は目と鼻の先だがどっこい背丈程の笹が密集してなかなか到着せず、
それでもトータル35分の藪漕ぎで足元に三角点を見付けた。
山頂は木が少ないものの笹ですっきりした展望とはいかず、
背伸びしながら雲の掛かった神威岳や中ノ岳、ベッピリガイ山を眺める。
ゆっくり腰を落ち着ける場所もなくまた時間も押してるのでとっとと下山する。
東の笹斜面を下り始めてすぐペテガリ方面から雨雲が近づくやパラパラと冷たい雨が降ってきた。
カッパを着て20分ほどで止んだものの体もザックも濡れ、
このまま焚き火もできずにテン泊だったら寒くて大変だったかも知れない。
ポールを忘れて結果オーライだったがこの時期の雨は注意せねばならない。
淡々と沢を下降してデポ地に到着、少しほっとする。
紅葉に彩られた林道をテクテク30分で山荘に着くとストーブが焚かれ、
二百名山狙いの男性が一人だけであずましい。
濡れた服が一気に乾き、ぬくぬくした小屋で鍋をつつき20時前にダウンする。
ウチイチ山はもう少し手応えあるかと思ったが出合いから2時間で登れ、サブに選んだ山としては丁度良かった。
<翌日の ベッピリガイ山 はこちら>