1212mポコを巻くと雰囲気が一変し明るく開けた疎林が広がる。
白く輝く樹氷越しに現れた渚滑岳の頂きが真っ白な雲と見間違うほど丸くて大きい。
広々として遮る物のない雪原に風が渡って気持ちよくこの頃から軽い雪質に変わる。
無木立ちのなだらかな肩まで登ると山頂は更に300mほど先だった。
平坦で何も無い山頂だが充実感がじんわり湧いてくる。
青空が覗け薄日も射してるが気温は-15度位だろうか風がとても冷たい。
雲に隠れていた手塩岳がちらっと姿を見せてくれた。
下山はここから南東斜面を滑ってオサツナイ林道を下ることにする。
山頂から少し戻って下の様子を伺うといきなり大斜面が目に入った。
飛び込むと雪が良好で標高差500mあまりの望外なる好斜面が続く。
立ち木がだんだん濃くなってとうとう植林帯に突入する。
あ〜遂に楽しみが終わったか・・と思ったらうまい具合に疎林に抜け林道まで快適に滑ることができた。
オサツナイ林道はラッセルこそ無かったが滑って下れる程の斜度もない。
渚滑岳と今回のルートに大満足しながら国道までの長い道のりを歩いた。
<昨日の屏風岳はこちら>