渚滑岳 1345m(道北・滝上町) 東尾根ルート〜オサツナイ川ルート 山スキー  地図はこちら  ■Home
2010年3月上旬 時々雪/晴れ メンバー6名
6:25三十五線川林道→山頂(11:00-11:15)→12:00林道出合→13:15オサツナイ川林道

渚滑という名前はアイヌ語の「ショ・コツ(滝壺)」に由来し川では魚が良く釣れるらしい。 その渚滑川は手塩山地に水源を発し滝上町を流れ紋別市からオホーツク海に注ぐ大きな川である。 昔住んでいた近くに渚滑町がありそのせいか渚滑岳は長いこと気になる山の一つになっていた。 この山を登るには積雪期に限られるがアプローチの長さがネックで日帰りだと少しばかり躊躇してしまう。 そこで時間短縮を狙って東尾根を選んだが記録のないルートでどんな結果になるか楽しみである。

東尾根は出だしやや登り難い、造林道が大助かり   1212mポコを過ぎると開放的な風景に様変わりする     吹きさらしの緩やかな陵線が結構長く感じる

屏風岳を下山して滝上町五区に移動し道路脇にテントを設営する。 ここは俗に言う限界集落で廃屋ばかりが目立ちどこからともなく犬の泣き声が聞こえる。 国道を走る車も少なく静かな夜を過ごせ、米を焚いてカレーライスを食す。 日中の強風は何処へやら穏やかな夜空に満天の星が輝いていた。 早々と20時半に就寝し4時に起床、マルちゃんダブルラーメンで腹ごしらえして出発の準備に取り掛かる。 出発地へ移動すると車を止めるスペースが見付からず苦労する。 初めて窺う東尾根は樹林で黒々とし雪が心配な程だがそれにしても急そうな尾根である。 林道をスキーで出発し小橋を渡って程なく尾根に取り付くと堅い雪の上に新雪が積もって初っ端から一汗絞られた。 少し登ると造林道が現れたが喜んだのもつかの間で再び潅木の急斜面となり木を掴むなどして細尾根を辿った。 750m位から徐々に雪が深くなって逆に登り易くなる。 雪さえあればそれなりに快適な尾根と言える。 974mのポコに延びる南尾根に雪庇が出て斜面は雪崩れていた。 3名でトップを交代し残りの3名は終始遅れる。 この山とて1000m以上登らねばならず昨日の今日で体はきつい。

訪れる人もごく稀と思われる平坦な渚滑岳の山頂    山頂から南東に広がる大斜面は感動ものである    そろそろ終わりかと思ったがまだまだ楽しめた

1212mポコを巻くと雰囲気が一変し明るく開けた疎林が広がる。 白く輝く樹氷越しに現れた渚滑岳の頂きが真っ白な雲と見間違うほど丸くて大きい。 広々として遮る物のない雪原に風が渡って気持ちよくこの頃から軽い雪質に変わる。 無木立ちのなだらかな肩まで登ると山頂は更に300mほど先だった。 平坦で何も無い山頂だが充実感がじんわり湧いてくる。 青空が覗け薄日も射してるが気温は-15度位だろうか風がとても冷たい。 雲に隠れていた手塩岳がちらっと姿を見せてくれた。 下山はここから南東斜面を滑ってオサツナイ林道を下ることにする。 山頂から少し戻って下の様子を伺うといきなり大斜面が目に入った。 飛び込むと雪が良好で標高差500mあまりの望外なる好斜面が続く。 立ち木がだんだん濃くなってとうとう植林帯に突入する。 あ〜遂に楽しみが終わったか・・と思ったらうまい具合に疎林に抜け林道まで快適に滑ることができた。 オサツナイ林道はラッセルこそ無かったが滑って下れる程の斜度もない。 渚滑岳と今回のルートに大満足しながら国道までの長い道のりを歩いた。   <昨日の屏風岳はこちら>  




































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