白老滝〜三重の沢〜砥石沢〜滝巡り (白老町) 地図はこちら  ■Home
2013年6月23日 晴れ時々曇り メンバー4名
8:40道道86号P→8:45白老川入渓→9:00白老滝→10:00・c250三重の沢出合→F1〜F4→10:35橋下→F5〜F10→11:45林道→12:05砥石沢下降→12:25道道86号P

白老町はアイヌ語で「シラウ・オ・イ 虻・多き・処」の意味で、 虻はともかく河川と滝が多い町として知られている。 今回初めて訪れる白老滝は、インクラの滝、社台滝と並んで滝の三大名所とされ、 他の二つ同様にスケールの大きさを期待させる。 白老町にはその他に8滝が名のある滝として公表されているが、 まだまだ数多くの名滝が存在することは想像に難くない 。 その中で白老川支流には大小の滝が連ねる三重の沢があると云う、 どんな処か今年の沢初めを兼ねぐるっと一巡りしてみることにした。

          

大滝から新緑の美しい四季彩街道を疾走すると ホロホロ峠を過ぎてすぐ右手の断崖に白い筋を描く大きな滝が目に入る。 何時も以上に雪解け水で勢いを増した「白滝」40mで滝見物の駐車場まで完備されている。 白老滝はこの対面に位置するが道路からは見ることができない。 少し先の大石橋にある広いパーキングで身支度して300mほど戻ると小沢に沿って踏み跡が付いていた。 これを下って白老川本流に出ると早くも滝音が聞こえ、 そして黒々とした釜を持つ白老滝(写真上)が豪快に水飛沫を上げていた。 門のように聳える柱状節理の岩間から水が二手に分かれ勢い良く落ちている。 下からは二段目までしか見えないが奥にもう一段あるらしい、 下段は12mってところだが公式では全体で40m、 中に入って確かめてみたくなるような見応えのある滝だった。

         
                    



白老川に入るのは初めてだったがやけに明るく綺麗な渓相である。 白い滑の岩盤にさらさらした流れが美しく、時折見上げる高さに集塊岩が露出している。 河床が透けて見えるせいか魚影をみないのはちょっと寂しいが、 この川の由来になった虻どころか虫が全くいなくて快適である。 また平地と焚き火に不自由しない流木もあり、 ここでキャンプするのも楽しいだろうなと思ったら砂地にでかい熊の足跡があって興ざめする。 程なく三重の沢の出合いが近づくと木の枝先にテープが垂れていた。
         
                    



出合いは見逃しそうなほど小さな渓だが中に入るとそこそこの水量だった。 通常、滝の定義から3m未満はFに数えたくないがこの沢に敬意を表し全てカウントすることにする。 そうしないと二つ、三つで終わってしまうのではないかと思ったのが正直なところである。 出合いから5分もしないで樋状のF1・2m(写真左)が出てきた。 ただ越えるだけではつまらないので中から突破しようと思ったが、 水があまりに冷たくてへつりで越えた。 そしてすぐ段差のようなF2・1m(写真右)を一跨ぎする。
         
                    



おっ!前方にでかい滝がある。 左右から滝が合流しYの字に三つ重なって見える。 沢の名前になった「三重の滝」だなと思ったらF3・7m(写真左)とF4・7m(写真右)の連滝で少し早ガッテンだった。 下のF3は幅一面に水が流れ見事である。 水流から取り付くと手が痺れるほど冷たく岩がヌルヌルで滑り易い。 登り切ると広い川床の先にこれまた思わず声の上がるF4が続いている。 釜持ち三段で上が二つに分かれていた。
         
                    



二つに分かれたF4の上段は登り易い右から上がったものの、 枝分かれしてる様子もなく支流だったら? ということで水量の多い左を(写真左)登り直した。 青空の下、気持ちよく滝上に出ると、何のことなく少し先で一緒になってるので拍子抜けする。 再び淡々としたゴーロの沢を行くと程なく三重橋の下を通過する。 すぐにつるっとした小滝F5・2m(写真右)があり、 右から行けばあっと言う間だが手掛かりの少ない左は良い練習になった。
         
                    



目の前に広がる四段の滑滝F6・8mを眺めながら腹ごしらえし冷たい沢水で喉を潤す。 この滝はレンガ色の岩肌一杯に水が流れ、ひたひた歩くと水飛沫がキラキラ輝いてふと滝の瀬十三丁が頭に浮かんだ。 誰かがミニクワウンナイみたいだと言ったので同じことを思ったんだと可笑しくなる。 いろいろ出てきて思った以上に面白い沢である。
         
                    



そしてこの沢のメインである三重滝F7・25m(写真左)とご対面する。 上下二つの滝で構成され下段は三段になって裾を広げるように流れている。 真ん中から登ると上段はゆるゆるした斜滝が続き、登り切ると結構な高さを実感する。 一見しょぼいこの渓にこんな滝が次から次と現れ驚くばかりである! F8・6m(写真右)は水飛沫の上がる幅広の滝、 新緑から差し込む日差しが水と苔の美しさを一層際立たせていた。

         
                    



F9・4m滑滝(写真左)は明るい色でちょっとエロチックにも見える滝である。 両サイドから行けば簡単なのに、みんな嫌いじゃないとみえ中から行きたがる。 ツルツルに磨かれた一枚岩は非常に滑り易く、かと言って中は水の勢いが強くて歯が立たない。 フリクションを効かせいい所まで行ってはドボンを繰り返し、 助走をつけ駆け上がるようにして突破に成功する。 最後にF10・4m二段の滝(写真右)、下の釜をへつって取り付くと中段にも釜がある。 流木が溜まって見栄えが悪く、大雨でも降ってすっきりしたいところである。 ここから上は滝の出る雰囲気もなく、柔らかな蕗を採って早々と林道へ抜けた。

         
                    



トドマツ林道はホロホロ山登山口に通じる林道から枝分かれした道で、 始めの内は車の轍もあったがすぐに荒れてくる。 20分ほど歩くとテープが張られ、その下に小さな砥石沢が流れていた。 草の被るしょぼい小沢だが程なく緑がかった滑(写真左)が出て、 それがなかなか途切れようとしないので気を良くする。 しかも滑らぬ岩質で最後の滑滝F1・30m(写真右)まで続き、 たまたまスパイク地下足袋で来てしまったメンバー以外は望外の喜びで駐車場に戻った。 この周回ルートは見応えある滝から小粒な滝までいろいろ揃って楽しめる。 奥深い白老川水系の一端を知る小さな沢旅だった。          

<2015年の 大星沢遡行〜望岳の滝 はこちら>








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