白水沢〜無意根山 1460.2(道央)  ■Home
2008年6月下旬 曇時々晴 メンバー18名
白水沢林道端5:35→c610入渓6:10→c790ゴルジュ7:40→c870大滝8:35→林道9:05→c1020二股9:50→源頭11:15→無意根山(13:50-14:45)→無意根小屋16:05→宝来小屋17:00
今年の白水沢は教程対象者3名を含む18名の参加になった。 人数が多く時間が掛かることが予想され集合は4:30と早くメンバーの多くが寝不足気味である。 白水沢は明るい渓相で札幌近郊では一番綺麗な沢だと思うが時間が掛かるのと虫が多くて閉口する。 だがこれを差っ引いても、滑、滝、ゴルジュ、雪渓、ハイ松漕ぎまで沢の楽しみが一通り揃い何度でも行きたくなる沢である。 車4台を薄別林道の宝来小屋に上げ残りの車で白水沢林道へ移動する。 行く途中の林道口でタモギ茸をそして終端で水々しい蕗を頂戴した。

白水沢と言えばこのゴルジュが有名       先行する「地図がガイド」チームの2名が登る     時期によっては結構な水量で迫力がある     
5班にグループ分けし渡渉した先に続く左岸沿いの作業道跡を坦々と進んだ。 やけに笹の被りが酷くなったと思ったら案の定、初めの滑を過ぎていた。 やがて左岸に赤茶けた高い崖が目立ってくるとゴルジュは近く二股で一休みしハーネスを装着する。 先行するパーティーは「地図がガイド」チームの2名でゴルジュを高巻くために戻ってきた。 以前は2本あった残置ロープの太い方が流されゴルジュの奥にしょぼいのが1本だけになったままだ。 水量に勢いのある今時期は泳いで滝を登る訳にもいかず胸まで水に浸かってロープを取るか高巻くしか手は無さそうだ。 前回は微妙なホールドを直登する妙技を見せてもらったがとても真似は出来ない。 僅か数m先だが深そうで踏ん切りが付かないでいるとM氏がさっさとへつってロープを引っ張ってきた。 ありがたくこれを使って登りザイルで順に後続を確保する。 小滝や滑が断続的に現れ大滝を過ぎる辺りまでがこの沢の美味しい部分だ。 中でも水飛沫を浴びながら登る大滝が沢一番のハイライトと言える。
     
大滝を過ぎてもまだまだ楽しい滝登りが続く      c1080二股を右股の滝6mから乗越せばお終い       思いがけずお花畑の源頭に迎えられた     

二股を過ぎればダレた歩きになるがネギ採りに忙しく雪渓が現れるまでに袋が一杯になる。 源頭に残る雪渓がいつもの1/3しかなくお花が沢山咲いているのにはビックリした。 チングルマやシナノキンバイが咲きちょっとした花園になっていた。 ハイ松漕ぎに40分程要しメンバーの一人がバテてしまう。 数年前に笹刈りされた中岳との縦走路は藪化して限界に近い。 やがて勢いが弱まるハイ松に刻まれた踏み跡を登ってケルンを越え山頂に到着する。 帰りの薄別登山道は元山との分岐に通行止めのロープが掛けられている。 大雨で崩れた登山道はますます酷くなって下るのに苦労する。 崩壊規模が大きいだけにこのまま復旧しない恐れもあり、白水沢で山頂を踏むのは難しくなりそうだ。 沢の途中から林道を戻るのが無難かもしれない。

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