2012年12月1日 曇り時々晴れ オニシベツ林道コース メンバー3名
8:35オニシベツ林道→(11:30-12:00)笹山→13:20オニシベツ林道
夏山ガイド増補版に追加された笹山は新冠町と静内町の境界線上に位置する二等三角点の山で、
山頂に建つ無線中継所が展望の良さを期待させる。
登山路はオニシベツ林道から延びているが
反対側の管理道路が開いていれば車であんちょこに登ることもできる。
低山だが展望の良さに加え、山選びに苦慮する初冬でも登れる貴重な山である。
かつての駐車場と思しき場所に立つ登山道の標識 明るく見晴らしの良い尾根に5kmの登山路が延びる 幌尻岳から連なる山々の中に「送別」が目を引いた
早朝、海沿いに車を走らせると雲一つない青空の下に白い日高山脈が望まれた。
予想以上の好天に気を良くして泉地区に向かうと何と舗装終端の一つ目のゲートが開放されラッキーである。
1kmほど先にある二つ目のゲートも期待したが、
ここはしっかり鍵が掛けられスパイク長靴で出発した。
これなら車でも行けるのに・・・と思いながらオニシベツ林道を歩くとすぐに林道と分かれ右に作業道らしき荒れた道が延びていた。
送電線の先にかつての駐車場と思しき土場があり、新冠山岳会と名が入った「笹山登山道」の標識が立っている。
一つ目のゲートから歩いたら30分以上は掛かっただろうか、随分奥まった場所にある「登山口」である。
葉の落ちた明るい潅木の尾根に道が延び、
ジグザクに付けられた道を適当にショートカットして登っていく。
やがて谷間にリビラ山とビウ岳の尖がりが垣間見え、
剣先のような三角点886.8m「送別」が目を引いた。
小さなポコを越えるたびイドンナップ岳の山塊が広がって、
その奥の幌尻岳や日高山脈の主稜線は雲に隠れたままだがここは紛れも無く展望の山であることを実感する。
二等三角点「笹山」雪の時期にお目に掛かれて嬉しい 山頂の南端からはピセナイ山と横山の眺望が良い 右奥に神威岳〜ピリカヌプリ〜トヨニ岳が小さく並ぶ
膝くらいの雪を進むと緩やかな尾根の先にアンテナの建つ山頂が見えてくる。
右奥にベラリ山と横山も望まれ、5kmほどの道だったが退屈することなく山頂に到着することができた。
まずは三角点を掘り起こして写真に納める。
山頂の端からは木の間に端正なピセナイ山が構え、
雲の切れ間に神威岳〜ピリカヌプリ〜トヨニ岳の頂きが小さく望まれた。
快晴だったら白い日高山脈が並んでいたかと思うと残念、また訪れたいと思う。
下山は早く1時間ほどで「登山口」に到着したが、そこから近道しようと適当に斜面を下ったら車の場所をかなり行き過ぎてしまった。
そして発車すると下の頑丈なゲートが閉められていてビックリ、幸い鍵が掛かっていなかったのでほっとした。
レコードの湯でさっぱりし、手打ち蕎麦で有名な門別のいずみ食堂に寄って家路につく。
<2015年の 笹山(管理道路)から はこちら>