ピンクテープ一つ見当たらない質素な山は久々な気がする。
眼前には白雲〜忠別〜化雲の雄大な山並み、右には十勝連峰の山々が連なっていつまでも見飽きぬ展望である。
背後には旭岳と後旭岳が双子の様に並びこのまま戻るのも勿体無いので後旭岳を目指すことにした。
旭岳とのコルまで600mの登りに息が上がり本日二つめの初ピーク後旭岳をスキーで踏んだ。
お鉢平の中は真っ白で外輪山は白黒斑模様、そして真っ青な空とのコントラストが実に素晴らしい。
遠くに阿寒と斜里の山影が浮かんで暫し大展望を堪能する。
さて帰りは旭岳の急な斜面を左回りに滑って戻ることにする。
広大な斜面は2-3箇所黒く分断された以外はたっぷり雪に覆われ軟らかくなって滑りやすい。
裾が大きいだけあって滑りごたえがありなかなか地獄谷が見えてこない。
漸くロープウエイの山頂駅が目に入り鐘のある展望台まで真っしぐらに滑った。
豆粒のような登山者が頂きを目指して登っており出発してから初めて人を目にする静かな山行だった。
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