2010年5月16日 晴れ メンバー多数
5:25愛山渓温泉→7:00ピウケナイ川→(9:00-9:55)旭岳→11:15愛山渓温泉
大雪山の各登山口には良い温泉が揃っている。
愛山渓もその一つだが他と違っていつも静かに登山者を迎え入れてくれる。
ここを基点に登る山と言えば永山岳、愛別岳、安足間、などだが旭岳までスキーで日帰りできると聞いてお供させて頂く。
初めてのルートもさることながらヒュッテの懇親会や初顔合わせの人と山を共にするのが楽しみである。
到着したメンバーと貸切状態のヒュッテでくつろぐ 愛別岳と永山岳は黒かったが他はまだ雪がたっぷり ピウケナイ川を越えると広大な旭岳の裾野になる
小旭岳を終え旭岳温泉から愛山渓ヒュッテに移動すると五月雨式に北見・札幌からメンバーが到着し乾杯を始める。
今回は北見山岳会が中心となり久々に会う人やお初の人等、ご馳走とお酒を囲んで遅くまで親睦を深めた。
にも拘わらず今朝は3時過ぎから身支度が始まり予定通り4時半に出発して行ったのはさすがである。
我々連日組3名は2度寝して1時間遅れで出発することにした。
林道にはまだたっぷり雪が残り周辺の山々も例年よりはるかに残雪が多かった。
高曇りの空だが昨日より遠望が利き尾根に出ると後ろに天塩岳と北大雪の山々が見えてくる。
愛別岳と永山岳が黒い他はまだ周辺の山々はスキーが十分楽しめるほど雪に恵まれ特に当麻岳はゲレンデの様である。
沼の平は雪の下に埋まって夏の面影が無くピウケナイ川を越える辺りから前方に旭岳が見え始める。
広い裾合平の中にゴマ粒のような先行者が見えなかなか距離が縮まらない。
この裾野は見た目以上に広大で旭岳がなかなか近くならずもどかしさを覚えるほどだ。
その隣にごつごつした未踏の熊ヶ岳が並び折角なら早起きして登れば良かったと後悔する。
漸く先発隊に追いつき旭岳の北斜面に差し掛かると風のせいか斜面がガリガリで昨日とはまるで違てっいた。
旭岳と熊ヶ岳、スケールが大きくなかなか近づかない 雄大な大雪山をバックに次々メンバーが登ってくる 旭岳からの下り、実際は写真よりずっと急である
クトーを効かせ頂きに上がると流石に最高峰だけあって展望が良い!
斜里と羅臼がくっきり、目を凝らしたが羊蹄山は無理だった。
山頂の端から昨日の小旭岳を探すと悲しくも山の形をなさず、後旭岳は僅か数十mの違いなのに随分低く見える。
めったに見られぬ大雪の雄大な展望ではあるが連日同じ景色に食傷気味なのが正直なところである。
少し待つと次々にメンバーが登ってきてほぼ1時間で全員が揃い山頂は賑やかになる。
さて問題は下りだが雪が軟くなったのを期待し北東に向って滑ったがガリガリで緊張する。
こんなに人がいたら一人くらい下まで滑落するんじゃないかと心配したが皆さんご無事で何より。
登り返しはピウケナイ川くらいでなだらかな裾野も滑って戻れて楽しいルートだった。
ヒュッテで味の染みたおでんを腹いっぱいご馳走になって解散、昨日から体重が増えた気がする。
同行させて頂いたメンバーの皆様に感謝である。
<昨日の小旭岳〜後旭岳はこちら>