敏音知岳  ピンネシリダケ 703m  (中頓別町)  ■Home
2014年10月12日 晴れ 敏音知コース メンバー3名
8:45道の駅ピンネシリ→(10:15-10:25)敏音知岳→(10:30-10:40)ピーク→12:10道の駅ピンネシリ

敏音知岳はアイヌ語で(ピンネシリ 男の山)の意味、すぐ隣になだらかな松音知岳(マツネシリ 女の山)が山裾を共にしている。 これらはぎりぎり北見山地に属し、夏山ガイドの中では離島を除いて最北の山である。 札幌から中頓別までは300kmもあって足が遠のいていたが界隈の未踏と合わせて出掛けることにした。


函岳を終えて天北峠を越えると形の良い山が見えてくる。 道の駅は大きなログハウス風でかつての天北線敏音知駅の跡に建てられたものだった。 地形図とは取り付きがやや異なるが建物の裏から鳥居をくぐって登山道に入ると明るいトドマツ林に緩やかな道が続いていた。 そこかしこに美味しそうなきのこが生えてるが残念ながら分かるメンバーが一人もいない。 出発して20分で「千本シナ」の標識、林野庁の「森の巨人たち100選」に名前を連ねる巨木が策に囲まれている。 太い幹が幾重にも枝分かれしたこの老木のことかと思ったら、シナノキが無数に群生している様を言うらしい。 けど森の中は鬱蒼としてどれがシナノキなのか良く分からなかった。 再びトドマツの中に道が続き、「松の木並木」という指導標が立っていた。 植林帯だが間伐されてとても明るく森林浴気分である。 「白樺の泉」にはちょろちょろ水が出ていたが流石に飲む気がせず、 これを過ぎるとカンバ主体の自然林となり「石畳の道」を辿る。 と言っても石がゴロゴロのありふれた道でちょっと道標が大げである。



「駒返しの坂」のある五合目からこの山の等高線が狭くなりジグザグの登りが始まる。 ジグはとても長く付けられ、登ると言うより辿ると表現した方が適切なほど緩やかである。 「大松の曲」「水松の曲」と名付けられた折り返しからは樹間に小さな道の駅やピンネシリ温泉が見え、 そして徐々にジグが小刻みになってくる。 八合目の「軍艦岩」には鉄梯子が掛けられ、舳先の上に登ってみたが展望はいまひとつ。 尾根に出ると一面の笹斜面が広がって高層気分だ、 パンケ山、ペンケ山、ちょっと離れて鬼刺山の尖がりが一列に延びている。 小さな岩場にロープが垂れ、最後の急坂を登り切ると山頂だった。 標識が横たわる傍に二等三角点が埋まり、隣に祠の赤い屋根が見える。 まずは三吉神社にお参りして登頂を感謝し、次に利尻富士を探すが霞んで見えなかった。 それでも眼下に敏音知の集落と小さな田園風景、日本海とオホーツク海が望まれ道北の山を実感する。


          


山頂から東のピークに踏み跡が延びているのでを辿ってみることにする。 笹と小潅木に覆われた小さなピークは本峰より僅かに高く、枝幸方面に新たな展望が開ける。 眼下には松音知岳の広い裾野が紅葉に彩られ、その横にポロヌプリ山がどっしり構えている。 南に薄っすら冠雪してるのはウエンシリ岳だろうか、その右の平べったい山にぽちっと突起が・・・ 今朝ご来光を見たばかりの函岳が見えて嬉しい。 写真は本峰の右にパンケ山、左にペンケ山と鬼刺山が望まれ、敏音知岳は低山ながら思った以上に展望の良い山だった。 下山では親子連れなど数組の登山者とすれ違い、なかなか人気のある山だ。 名寄のピヤシリ山にも寄りたかったが林道決壊で、ならば九度山なるスキー場の山を提案したが却下された。 ピンネシリ温泉ホテル「望岳荘」が秋祭りで250円で入れラッキーだった。          


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