支笏湖オコタン岬のミズナラは樹齢1200年、樹高30m、幹周6.9mもある巨木とか。
2016年の秋に発見されたこのミズナラがいったいどれだけ大きいかピンとこないが前から気になっていた勇払基線とセットで訪ねてみる。
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【オコタン岬千年のミズナラ】
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丸駒温泉手前の林道に入ってすぐ倒木が塞ぎ小沢は過年の豪雨で大きく抉れていた。
林道の終端を待たず胸ほどの笹となるが古い作業道を辿ってオコタン岬からの広尾根まで進む。
そこから適当に下るとピンテが付いて踏み跡らしきが延びていた。
周囲に大木が散見され、手付かずではなかろうが濃い原始性を感ずる。
そしてまだかな〜と思う頃に他を圧倒するほど高く大きな塊が目に留まった。
地面の上にも根を這わせるぶっ太い幹は途中から数本に枝分かれして、その枝は普通のミズナラの幹ほどの太さで見上げる空を覆っている。
どう足掻いても写真に納まり切らない立派な木だった。
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【オコタン岬の三角点「岬」】
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折角なので岬の先端まで行ってみる。
倒木を回避しながら藪を下るとこんもりしたポコは近く、崖のように落ち込む細尾根から綺麗な湖が垣間見える。
こじんまりした三角点からの展望は木でスッキリしないが風不死岳と多峰古峰山、恵庭岳東峰が見えていた。
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【丸山遠見望楼と三角点「勇振」】
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国道沿いのゲートに車を止め雨烈が酷い林道を20分ほど歩くと櫓が見えてくる。
ここは二度目で前はもっとぼろかった気がするがどうやら立て直したようだ。
案内板に「果てしなく広がる樹海を一望できることから遠見と称され・・明治中期に簡単なヤグラ建ての見張り所がおかれたのが始まり・・」云々とある。
刑務所の監視塔みたいな櫓の上からは樽前山、風不死岳、恵庭岳、紋別岳の眺めが良く、広大な裾野が太平洋へと広がっている。
車が一台やって来たのを見て、そっかここまで車で来たんだすっかり忘れてた。
櫓の下の三角点に触れて苫小牧に向かう。
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【開拓使三角測量勇払基点と勇武津資料館】
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北海道地図作成の原点になった明治6年設置の勇払基点(北海道重要文化財)を訪れる。
基点が発見された場所は公園として整備され、点はガラスケースで保護されていた。
これと対をなす14km先の鵡川基点はまだ発見されてないが記念碑が建っているようだ。
公園内にある勇武津(ゆうぶつ)資料館では学芸員の方から1800年に八王子千人同心が北辺防備と開拓のため入植した話が聞け有意義な半日となる。
ここで解散して日高の山に向かった。
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<2020年の 一等三角点「植苗」& 鵡川基点 はこちら>
<2016年の 一等三角点探訪(札幌基線南端・札幌基線北端・生振)&モエレ山 はこちら>