クマネシリ岳 1586m (足寄町) ■Home |
---|
2014年9月20日 曇り時々晴れ メンバー3名
9:40登山口910m→(11:25-11:50)クマネシリ岳山頂→12:10クマネシリ岳西峰→13:25登山口 |
西クマ、南クマと区別する意味で本クマとも呼ばれるクマネシリ岳は足寄町の中では西クマ・ピリベツに次ぐ第三峰、 雌阿寒岳や雄阿寒岳より高いとは知らなかった。 クマ・ネ・シリとはアイヌ語で(物干し棚・の様な・山)の意味、山頂から「し」の字型に延びる尾根は不自然なほど長く平らである。 山域は東大雪に属するものの三国峠からアクセスする他の山々と違って札幌から遠くなかなか足の向かない山だった。 |
明日の平山〜天狗の縦走を前に軽く登れそうなクマネシリ岳を計画する。
夏山ガイドに載っている割には最近あまり登った話を聞かず林道でも決壊してないか心配になる。
札幌を早立ちし留辺蘂町厚和で右折した道は意外にも舗装され、途中から土偶の様な山頂部が望まれた。
林道ゲートには安全旗が立って、そこからのダートも思いのほか良く、あれよあれよと910mの駐車場に到着する。
登山ポストを覗くと今年はまだ数組しか登ってないがその中に珍しい名前があって気になる。
さて登山路は時々倒木を跨ぐものの良く整備され、
滑る岩に手こずりながら急坂を登ると後ろに端正な北見富士、右にピリベツ岳が見えてくる。
1時間半程で到達した稜線コルからはこんもりした山頂(写真)が目前で、
時々スカスカする足元と眺望を楽しみながらルンルン気分でハイマツの道を辿った。
|
呆気なく二等三角点「熊根尻」に到着、遮る物の無い展望と言いたいが潅木が邪魔くさい。
それでも葉の落ちた枝越しに三国山、屏風岳、武華〜武利の山並みと北見富士などの展望が得られ、
方や南クマネシリ岳がどっしりと佇んでいる。
山頂から頭しか見えなかった西クマネシリ岳とピリベツ岳は手前のガレ場(写真)からの方が眺望が良く、
更に踏み跡を辿った西峰は山頂より眺望の素晴らしいビューポイントだった。
|
通称オッパイ山と呼ばれる西クマネシリ岳(左)とピリベツ岳(右)、左端は南クマネシリ岳で 晴れていれば何れも東大雪の一大展望台かと思われる。 西クマネシリ岳までは思いのほか近く、 所々痩せた岩稜が目に付くが残雪期なら快適に歩けそうだ。 奥にはウペペサンケ山からニペソツまでの山並み、ニペソツは西クマの裏に隠れてしまったが更に石狩連山と抜群の展望が広がっている。 |
そしてクマネシリ岳頂稜と尻尾のような尾根を望む、ここは「飛行場」と呼ばれる真っ平らな尾根が10km以上延びている。 その向こうに喜登牛山と遠く薄っすら阿寒の山々も望まれ、 こんな素晴らしい展望なのに年間10組程の登山者しか訪れないのは勿体無い気がする。 置戸温泉ゆうゆでさっぱりし、 思い切って登山届けに書かれていた番号に電話してみたらやっぱり30年前に勤務していた職場の先輩だった。 最近になって登山を始めたとか・・・懐かしさ一杯で白滝キャンプ場に向かった。 |