神威岳〜ペテガリ岳(敗退) 1600m〜1736m(南日高) ニシュオマナイ川ルート ツボ  ■Home
2010年5月上旬 晴れ時々曇り メンバー4名
5/1 札幌→三石町道の駅C0
5/2 4:00・C0→5:20林道ゲート→9:30神威山荘→13:30尾根取付き→16:05・1200mC1
5/3 5:00・C1→1350m主陵線(6:45-10:40)→神威山頂(11:30-11:50)→16:10神威山荘
5/4 曇り 6:25神威山荘→10:00林道ゲート

今年のGWも日高で話がまとまった。予定したのは南日高の神威岳からペテガリ岳だがアプローチがネックである。 残雪の多さからある程度は予想したが出発前に長い林道がまるまる不通と分かり少々気落ちする。 時間も体力も相当消耗させられそうだが雪が多いぶん山の中はむしろ歩き易いかも知れない。 一抹の不安はあるが日高山脈主稜線に大手の掛かった山行に胸が高鳴る。


 林道歩きは流石に堪えた、山荘までもう少しの辛抱   雪解けが始まったばかりでまだ水量は少なかった   苦しい登りが始まった、日高の展望を楽しみに頑張る 

 5/2 晴れ メンバーは今まで縦走を何度かご一緒しているSさんの他に男女2人が加わり4名となる。 三石の道駅を出発して元浦川沿いに車を走らせ神威橋を過ぎるとゲートである。 車が3台デポされ2グループが昨日から入山し名簿からガイド山行のようだった。 身支度していると山屋らしき車が30m程手前まで来てそっと引き返した。 こんな山奥まで物取りでもあるまいに挨拶くらい出来ないのだろうか変な車である。 ゲートを出発して暫くは何事もない道だったが日陰に雪が現れ先行者の靴跡の他にバイクの轍が付いていた。 いつの間にかその足跡の大半が消え中盤の崖崩れからはバイクの跡も無くなっていた。 林道は終盤から雪で埋まり4時間以上かかって神威山荘に到着する。 周囲に靴跡一つ見当たらずあばよくば先行者のツボ跡を期待したが神威岳に入ったのは我々だけ。 ニシュオマナイ川の雪解けはこれからでまだ水量は少なく、 渡渉を繰り返す内にN女さんはしっかり靴を濡らしたが無傷でいる方が難しいくらいだ。 沢中には各ルンゼからのデブリが山の様に堆積して気持ち悪く、700mの二股からようやく沢が雪に埋まって快適になる。 いよいよ尾根に取り付くと去年は笹が随所に出ていたが今年はビッシリ雪に覆われている。 急な尾根に一本取る回数が多くなるが頑張って登り続けなければ良いテンバはない。 予定は中ノ岳の手前だったがこのペースでは山頂直下が精々だろう。 いつの間にかベッピリガイ山の標高を超えニシュオマナイ岳と主陵線の高さに近づくのが救いだ。 雪をまとった周囲の岩稜はアルペンチックな景観で迫力がある。 出発から11時間半経ってそろそろ体が限界に近ずくとタイミングよくテンバに適したビューポイントが現れる。 ここから見えるニシュオマナイ岳は丸く形を変え、脇にちょこんと尖がった中ノ岳が並んでいた。 明日の陵線がくねくね曲がって延び、中ノ岳手前の小岩峰が一際きわどく立っている。 その先には1839峰、ペテガリ岳と長い早大尾根、どれも真冬並に真っ白な山々が続いていた。 お米を焚き鍋をつついて7時過ぎ就寝する。 夜中は星が出て明日の天気も良さそうだった。 ペースはかなり遅れたがまだ挽回は可能、明後日には何としてもペテガリ岳に達したいものである。


尾根を登るに従いアルペンチックな景観が楽しめた   神威岳から北へ(ペテガリ岳方向)に延びる主陵線    神威岳から南へ(ソエマツ岳方向)に延びる主陵線

 5/3 晴れ/曇り 朝はニシュオマナイ岳から飛ぶように雲が流れ風が強そうだった。 出発してすぐ尾根が狭まった所で先頭の自分と2番手が腹までストンと埋まり目が覚める。 少し上から覗くと大きな雪庇が張り出していた。 標識のある1450m辺りでいよいよ未踏の主陵線に進路を転じる。 ニシュオマナイ岳に向って陵線を下降すると谷から吹き上げる西風にまともに煽られる。 体が振られ転落したら一大事なのでブロックを積んで暫く様子を見ることにした。 ちょっと油断した隙にSさんのスコップが中の川の源頭に吸い込まれてしまった。 ブロックの陰に身を寄せ、回り込む風の寒さに震えること1時間そして2時間が過ぎる。 青空の下でペテガリ岳を眺め、指を咥えて風が収まるのをじっと待つのがもどかしい。 そして遂に4時間が経ち、残りの日程と進捗を考え退却を決めた。 神威岳の肩にザックをデポし空身で山頂に登る。 頂の突端から細い稜線の先にソエマツ岳が聳え後ろにピリカヌプリ、トヨニ岳が連なっている。 去年よくあの先まで歩いたもんだと感慨に耽った。 改めて神威岳の前後の主陵線は日高一級の難コースだと実感する。 遥かなるペテガリ岳に未練を残し山頂を後にした。 降りの尾根は雪が緩んでズボズボ埋まり、川はプラブーツのままジャブジャブ渡渉して山荘に到着する。 ストーブで濡れた物を乾かし食糧を全て使い切って豪華な夕食を囲んだ。 早々と18時に就寝すると深夜スコールのような雨がトタンを叩き以後断続的に降り続いた。 翌朝「山の中に居なくて良かったね」とみんなで納得しながら朝飯を済ませる。 山は逃げないからまたチャンスはあるさ!再び長い林道をトボトボ下った。

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