幌平山〜イチャンコッペ山  718m・828m  山スキー  (恵庭市・千歳市)   ■Home
2014年3月1日 曇り時々晴れ メンバー7名 ポロピナイルート
9:15オコタンペ分岐駐車場→(10:40-10:50)幌平山→(12:15-12:40)イチャンコッペ山→13:30ポロピナイヘアピン駐車場

手軽に雪山を楽しめるとあって最近人気のスノーシュー、 低山でよく見掛けるようになったがその中でも展望に優れた幌平山は人気のようだ。 去年は時期外れを承知でこの山を訪れたもののガスって眺望は得られなかった。 今回もすっきりしない天気だが願わくば支笏湖だけでも望めればと出掛けてみる。
                    

  
          
支笏湖周辺は相変わらず雪が少なかったが取り付く尾根に笹が見えずほっとする。 駐車場は結構な数の車で「ここはこんなに有名な山なのですか?」と話し掛けてきた登山者と前後して出発する。 恵庭と千歳の市境に続く緩やかな尾根は木が斑で歩き易く、 681ポコを過ぎると木々の間に恵庭岳が時々顔を覗かせる。




眺望はしばらく樹林越しに垣間見える程度だったが、 幌平山が近づくと谷越しに恵庭岳が全容を現し、支笏湖と風不死岳のパノラマが広がった。 ついにきたな!見事な景観にしばし足を止める。 この尾根はまさに恵庭岳の展望台と言え、 進むに従い火口が少しずつ向きを変え正面に見えてくるのが面白い。


                    

  
          
幌平山だけなら3時間もあれば縦走可能で初心者向きの楽しい山である。 見覚えのある木に山頂標識が掛けられ数名のグループが写真を撮り合っていた。 日が射して明るくなり始めた山頂からは支笏湖が格別に美しく、 去年の暮れに来た時とは全く違う山にいるようだった。




青空に支笏湖ブルーといきたいところだが淡いグレーも冬の湖らしくて良い。 紋別岳に小さく重なるシリセツナイ山、 中央にひょっこりひょうたん島のようなキムンモラップ山とモラップ山が懐かしい。




幌平山から湖面までは450m余り、この高さが眺望に丁度良いのかも知れない。 光の加減で湖が凍っているかのように見えるがこの日は風が無くとても穏やかだった。 風不死岳に隠れた白い樽前山が徐々に姿を現し、右に小さな多峰古峰山が見える。


                    

  
          
疎林とまで言えないがなかなか良さそうな斜面である。 予定では幌平山の山頂からこれを滑ってデポした車に戻るつもりだったが、 何となく物足りないのでイチャンコッペ山までピストンすることにした。 幌平山を下ったコルから小さなポコが並ぶちょっと複雑な地形をトラバースして大きな785ポコを目指す。




このポコにあった反射板はいつの間にか撤去されていた。 山の上にある無線施設は見通しが利く場所に設置されるため必ず見晴らしが良い。 ここからは支笏湖を眼下に風不死岳と樽前山を正面に望み、 紋別岳から恵庭岳までまさにパノラマ的大展望が得られる。 眺望としては本峰より良いことを今回改めて知った。




同じポコから北西を望む、 スカートの裾を広げた恵庭岳は支笏湖の貴婦人と称されるがかなり男性的で、 その下に白い斜面の幌平山と辿った尾根が望まれる。 オコタンペ山の上に小漁岳が霞み、中央に真っ白な漁岳、右端に空沼岳が珍しく尖がっていた。


         
             
白いポコを一つ越え、最後に広く緩やかな尾根を登ってイチャンコッペ山の山頂に到着する。



広い頂きの南面は眺望を遮る物がなくまさに展望の山だ、 支笏湖と樽前山か少し遠くなった代わりに紋別岳がまた違った表情を見せている。 奥のダケカンバにピンクテープと針金が残って山頂標識は何処へ?冬でも山に標識が無いのはちょっと寂しい。 さてここでシールを外す、イチャンコッペ山にスキーで来たのは初めてだが滑りは如何なものか嬉しみだ。

                    

  
          
恵庭岳と支笏湖に飛び込む快感もコルまでのほんの一瞬で終わってしまう。 そこからは小さな登り返しが多く、木の少ない南斜面を巻いたりする。 それでも下る道具としてスキーの利点は相当なもので、 滑ると言うより下る楽しさを感じつつ早くも曲がりくねった道路が見え出す。 トラバースを続けて最後に沢を下ったら腐れ雪に閉口、 結局は普通に降りてきたスノーシューのメンバーと変わらぬ下山だった。

<去年の幌平山 はこちら>



          










































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