浜益に向かって国道を走ると真っ白な増毛山地の山々に歓声が上がった。
幌天狗も下から見るとなかなか立派だが群別岳の尾根上に設けられた三角点が山名になった山で周りに比べやや見劣りするのは仕方ない。
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ゲートの前に車を止め、伐採作業で土の出た林道を200mほど歩いてスキーを下した。
林道の途中から雪で埋まった沢形を詰め、だだっ広い尾根に出ると新旧のトレースが延びていた。
はたして滑って帰れるかと思うほどゆるゆるした尾根だがやがて後方に日本海と黄金山等の低山が広がり、谷越しに真っ白な浜益岳が現れる。
なかなか展望の良いルートだが幌天狗とその手前に丘の様に見える三角点「上ノ二股」まで結構な距離である。
だがカンバの疎林にアナタケを見付けながら退屈しないで進むことができた。
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△上ノ二股はただの通過点でそこからは早々と森林限界らしき風景に変わり、徐々に奥徳富岳が姿を見せ始める。
この山は新十津川町の最高峰で以前は尾白利加山(オシラリカサン)と呼ばれていたがいつの間にか奥徳富岳に変わり未だしっくりこない山名である。
その長い尾根の末端に見える知来岳の尖がりもいつの間にか小さくなっていた。
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台地状の広尾根の先に先行者の姿が見え、あとを追うように登って見覚えある山頂に到着する。
いつの間にか日本海から雲が広がって浜益岳に雲が掛かって残念だが増毛山地の展望台の様な眺めに満足する。
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【幌天狗山頂からの眺め】山頂に登って初めて群別岳が見えるというなかなか憎い演出でついピストンしたくなるほど近く感じる。
流石に海風が強く、シールを飛ばされないように外して下山とする。
ゆるゆるの台地は意外に滑り、ずっと尾根通しに下ってゲート近くの林道に出る。
ピリカヌプリを登った翌日で疲れが残っていたがリハビリに丁度良く、三日間とも天気に恵まれた良い連休だった。
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<2005年の 幌天狗〜群別岳〜尾白利加山(奥徳富岳) はこちら>