暑寒別岳〜東暑寒岳〜北暑寒岳  14291m-1439m-788m (増毛町)  スキー    ■Home
2014年5月11日 晴れ メンバー3名 
6:35暑寒荘→(10:35-10:50)暑寒別岳→(11:40-11:55)東暑寒岳→(14:10-14:15)北暑寒岳→15:15暑寒荘

暑寒別岳・南暑寒岳の他に北・東・西暑寒岳なる山があるのを増毛町の登山パンフで知る。 今回の二山は通過点のポコに過ぎないが先週は強風で敗退、時期的にぎりぎりと思いながら二週続けての増毛詣でとなる。 増毛に向かう国道沿いの斜面には雪が見当たらず「スキー担いで藪漕ぎか・・」と思ったが流石に豪雪地だけあってびっしり雪が残っていた。
                    

  
自宅を4時前に出発、石狩でご来光が上がる、高気圧が張り出し朝からすかっ晴れ。 6時過ぎ山荘に着くと泊まりの車で一杯だった。 出発して直ぐの小川も辛うじて雪が繋がり、まずは順調に593の尾根に出る。 シャツ一枚になって登高を続けるとやがて右の稜線にまだ真っ白な西暑寒岳が 目を楽しませてくれた。 1300mの大斜面に豆粒の様な数名の先行者を追い、これを登って稜線に出ると魅力的な源頭の向こうに目指す東尾根(写真左)と対面する。 今まで気にも留めなかった尾根だが狭そうな稜上にハイマツが出ていた。
     
        
暑寒別岳の山頂は我々を入れて10名程の賑わい、風も無く青空のもと暑寒別岳連峰の山々がすっきり望まれた。 暑寒別川本流の谷を取り囲む様にどっしりした西暑寒岳、奥に増毛天狗岳と形の良い雄冬山、浜益岳の右に小さく浜益御殿が見え、 群別岳、奥徳富岳、知来岳、南暑寒岳と雄大な眺めが一望のもと見渡せた。
     
        
山頂の真裏に向かうと人っ子一人、トレース一つない風景が展開する。 足元が急に落ち込んで下の様子が分からず、ちょっとビクビクしながら源頭斜面に踏み入ると滑らかな雪面が遥か下まで続いていた。 つい面倒臭がってシールを付けたまま滑ったのが大いに悔やまれる。
                    

  
尾根上にハイマツが出ているが大したことは無さそうだ。 左が新信砂川、右が恵岱別川の源頭で見渡すと暑寒別岳の東側には至る所に好斜面を見ることができる。 幾分斜度の緩い南面をトラバースしながら下に恵岱別川を見て進む、 沢一泊の遡行で暑寒別岳に抜けた日のことが思い出される。 長くてヘロヘロになった沢だがそれなりに楽しい山行だった。
                    

  
尾根を登ってゆくと隣の南暑寒岳が意外に低く見えてくるが一番のポコからは標高差が100mも無かった。 途中から尾根の北面を進む、こちらの方が雪庇が落ちて歩き易い。 そして東暑寒岳に到着、ハイマツの中を探すと思いがけず笹に隠れた三等三角点が見つかった。 さて尾根を戻り再び暑寒別岳本峰を超えねばならない。
     
        
暑寒別岳の源頭斜面をトラバースして肩に出ることにした。 斜度がそれなりで高度感を伴うが雪が柔らかく視界が利いて気分的に楽だ、 時々立ち止まっては景色を楽しむ余裕もある。 南暑寒岳の東の裾に台地の様な恵岱岳、その稜線の先には大滝山が望まれるがここからは共に迫力の欠く山容である。 その上に薄っすら霞むのは大雪山かと思ったら音江連山だった。
                    

  
源頭の途中1450mでシールを外し、そこから肩を回り込んで滑降を始める。 日に照らされた雪面は十分に柔らかくスキーが自在に曲がって楽しい。 尾根の分岐1050で方向を確認、次の北暑寒岳を目指して箸別川左岸の緩やかな広尾根に入る。 幸い雪が繋がって凡そピークらしからぬ山頂にノンストップで到着する。 まだ1m以上の積雪があり三角点は雪の中、それと思われる木の枝にテープが結ばれていた。
     
        
北暑寒岳からは箸別川の源頭越しに暑寒別岳と西暑寒岳の眺望が得られる。 背後に日本海が広がってなかなか良い眺めである。 シールを外したまま分岐までテクテク登り返し、あとはザラメスキーで駐車場に戻った。 これで東西南北の暑寒岳を踏むことが出来きて満足である。 岩尾温泉あったま〜るでさっぱりし、心地よい疲労で帰途につく。           

<2013 西暑寒岳〜暑寒別岳 はこちら>


          
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