白雲岳幻の湖  ハクウンダケ 2230m (上川町)   ■Home
2016年5月14日 晴れ 黒岳ルート メンバー3名   登り5:00/下り3:20 (休憩含む)
7:15ロープウエイ山頂駅→9:10黒岳→11:00北海岳傍→11:55白雲岳幻の湖→(12:15-12:35)白雲岳→13:30北海岳傍→14:55黒岳→15:55ロープウエイ山頂駅

白雲岳の旧火口底に5月半ばから2週間ほど姿を見せる幻の湖に出掛けてみる。 湖は凍土化した台地に雪解け水が溜まったもので土台の凍土が融け出すと急に姿を消してしまう。 出現する時期はその年によって変わり、それが「幻の湖」と言われる由縁だが一度訪れてみたいと思っていた。

札幌を4時前に出て層雲峡に6時過ぎに到着、コンビニで腹ごしらえして7時始発のロープウエイに乗り込む。 ロープウエイが動き出すと北大雪の山々に歓声が上がり、願ってもない天気に嬉々としてくる。 乗客の中には同じ目的の10名程のツアーがいてそわそわ不安気だ。 はたして湖はあるだろうか?帰りのロープウエイに間に合うか?一末の不安はこちらも同じである。 リフト降り場でアイゼンを付け、まねき岩を見ながら急登に息を切らせ一番乗りで黒岳山頂に到着した。
          

【黒岳山頂からの眺め】雲がどんどん西に追いやられ真っ青な空が広がっていく。 雪山とのコントラストが眩しく、積雪期の大雪山が初めてというBさんが大展望を目の当たりに感激している。 黒岳の周辺は雪解けが進んで一部登山路が出ているが白雲岳まで見た感じ雪がたっぷりで一安心、 途中の黒岳石室は屋根まで雪に埋まっていた。
         
雪に埋まった北海沢に下ると大きな雪庇が見えてくる。 例年ならもっとでかいのではと思いながらその下をシャツ1枚になって辿る。 北海岳の肩は斜面の雪が固くアイゼンの爪を利かせて直登、どうやらワカンの出番はなさそうだ。 さっきの団体さんどうしたかな?振り返る黒岳に人影は見当たらず、北鎮岳に向かう高校生のグループが見えるだけだ。 白雲岳に続く雪原は見た目以上に広く、緩やかなポコは雪が途切れて歩き難い。 右にトムラウシ山から十勝連峰の山並みと更に遠く芦別岳を眺めながらちんたら歩いた。
          

いよいよ白雲岳が近づき、裏側の旧火口底には東側から回り込んでみる。 思いのほか雪が多くまだ早かったかなあ・・何だか急に心配になってきたがここまで来てまたリベンジなんて勘弁だ。 そして旧火口底が徐々に目の高さとなり「幻の湖」とご対面する。 思っていたのとはちょっと違って湖と言うより水溜りって感じだがそれでも直径2O0m位はあるだろうか、取り合えず目的が叶ってほっとする。 既に引き返しの12時だが山頂が近いので寄ってみる。
         
白雲岳の山頂は誰ひとり歩いた形跡が無く、この日に幻の湖を拝んだのは我々だけのようだ。 雪の状態が良くまた効率良くショートカットして歩いた積りだが思いのほか時間が掛かった。 折角の湖もこの眺望も17時終発のロープウエイが気になってのんびりする気になれないのが残念である。
          

【白雲岳山頂からの眺め】道内ナンバー3の高さから真っ青な空の下に360度の眺望を楽しむ。 まだ後旭岳〜旭岳〜熊ヶ岳は真っ白でその手前にお馴染のストライブ模様が出始めている。 高根ヶ原越しにトムラウシ山を望む景観がいつも以上に素晴らしい。 帰りは白雲岳山頂コルから北斜面を下降、北海岳の肩から黒岳までの登り返しが長く感じられた。          

<翌日の 愛山渓温泉〜安足間岳 はこちら> 


          

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