伏美岳〜ピパイロ岳〜1967峰
1792m・1917m・1967m 北日高
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2007年6月下旬 曇り/晴れ メンバー4名
23日 9:00-伏美岳(13:05-13:45)-水場コル15:30
24日 水場コル4:30→ピパイロ岳6:05→1967峰(7:30-8:10)→ピパイロ岳9:30→水場コル(10:40-11:30)→伏美岳(13:10-13:30)→下山15:10
日勝峠を下ると未明に雨が降ったのか道脇に大きな水溜りが出来ている。
曇りから晴れの予報なのにどんよりした空按配が気掛かりだ。
案の定、登り出してすぐ雷音が聞こえ1時間程で雨が落ちてきた。
雨の止む気配は無く一旦小屋に戻って予定を変えようかと思ったが他のメンバーにその気は無さそうだった。
ムラサキヤシオとオオカメノキの花が終りかけで初めて登るメンバーに見事な花回廊を見せたかったが残念である。
ザックがやけに重く感じる。どうせ尾根道だからと甘く考えビールを欲張って背負ったが流石に日高の登りはきつかった。
今年は雪解けが早く妙敷山へ続く稜線はすっかり緑で覆われている。
飲み水に使う残雪があるか心配になったが9合目を過ぎると雪が出てきた。
幸い雨が上がり、伏美岳山頂で北日高の山並みが迎えてくれた。
アップダウンを辛抱して水場のコルに辿り着き、雪渓を均してテントを設営した。
雪を融かして水を作ったが各自担いだ共同水1リットルで充分間に合った。
極上の肉が入ったすき焼きに舌鼓を打ち21時過ぎ就寝する。
ピパイロ岳からの眺めに時を忘れて見惚れる 雨上がりの好天に恵まれた!戸蔦別岳と幌尻岳を始めエサオマンや更に遠くカムエクまで見える
翌朝3時に起床したが曇りで御来光は拝めず、早々身支度して空身でピパイロ岳へ出発した。
歩き始めてすぐ残雪模様の山々が姿を現してくれた。
エサオマンとカムエクは山の形からすぐ分り、そのずっと先まで累々と山脈が続いている。
まったく息を呑むような展望に暫し見とれた。
ピパイロ岳の山頂で引き返すと言うメンバーと別れ、3名で1967峰を目指すことにした。
ピパイロ岳を過ぎると岩場が目立ち、足元の草地にツクモ草や梅鉢草が固まって咲いている。
大きな岩峰は基部に巻き道があり日高の一級国道と言われるだけあって踏み跡は明瞭である。
1911ピークから眺める1967峰はさすが日高第3峰だけあって堂々としルート上の雪渓が少し気になる。
1967峰手前のコルに古いデポ布が付いている。
一度チロロ川からこのコルに上がって北戸蔦別岳経由で二の沢を下りてみたいものだ。
1967峰の下は若干雪渓が残っていたがアイゼンを必要とする程でもなく、直下の岩場を登り切ると呆気なくピークだった。
周りから眺めると素敵に見える山だかピークに立ってみるとイマイチ迫力不足を感じる。
チロロ岳から見るのが一番格好良さそうだ、とにかく初ピークと日高主稜線が少し繋ながって満足である。
このまま北戸蔦別岳に抜けたいが後ろ髪引かれる思いでメンバーの待つテン場へと戻った。
1967峰を下る、振り返れば見事な山容だ お目当てのツクモ草は少し遅かったか?雪の消えた僅かな間にだけ咲く産毛の可愛い花だった
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