フモンナイ岳 1337m スキー (島牧村)  地図はこちら  ■Home
2013年4月28日 曇り メンバー3名
8:45九助林道170m→(12:45-12:50)フモンナイ岳→14:20九助林道

GW前半の三連休は雨のスタート、 ぱっとしない予報が続く中で少しよさそうな道南を予定する。 未踏の利別岳をメインにもう一山と思ったら、利別岳はダムまでも行けないことが判明し急遽、 狩場山塊の二山を計画した。 初日はフモンナイ岳1337m、二日目にオコツナイ岳1170mを組む、 共に主峰狩場山から日本海に突き出す岩稜の山で小田西川を挟むように対峙している。 麓の町から山容を望むのはかなり難しいかも知れない、 どんな山かそれぞれの頂きから見比べるのが楽しみである。


                    



早朝5時、小雨の札幌を出発する。 すぐに雨は止んだが島牧村の丘の上に建つ風車がぶんぶん回ってるのを見て、 どこか朝からやってる温泉はなかったかな?とまじで考える。 そして海岸沿いの斜面には雪の欠片も見当たらず、 山菜採りの車をあちこちに見かけるに及んで、 ネギ採りもいいな!とナイフを買いにコンビに寄った。 幸い千走から九助林道に入ると風向きの加減か風は止んでいた。 程なくちょとした残雪に拒まれ登山者と思われる本州ナンバーの車の後ろに止める。 一旦はスキーを担いで歩き出したものの、 ずっと先まで道路が出ているのを見て、戻って雪をどけ標高170mまで車を上げた。 250mの二俣に廃棄された車があり、 ここでスキーを履いて新甫林道から適当に尾根に取付いた。 ぶなを始めとする広葉樹の尾根にはまだ1mの積雪があり、 登るに従い春スキー向きの好斜面になってくる。 ただのピークハントの積りだったが何なのこれ?って感じの広い疎林が続いていた。

         
                    



先行2人のツボ跡が600mの平坦な斜面に続く、 ほんの数十分の差のような気がする。 この天気に先行者がいるとは思わなかったが! まさか本州からこんなマイナーな山に登りに来るとは驚きである。 900mを越えるといよいよ魅力的なオープン斜面になる。 風は少し強い程度だがガスが酷かった。 たまにぼんやり木が見えるのみ、 そしてツボ跡は知らぬ間に撤退したようだった。 視界が20mのホワイトアウトで上下の境が分からず酔いそうな気分だ。 1300mで急な細尾根に変わり足元を確かめながら山頂を踏んだ。 ここまでガスると展望が残念とか言う気にもなれず、 とにかく寒いのですぐに下山とする。

         
                    



トレースを外さぬようシールを付けたまま細尾根を下り、 1250m位までずりずり下る。 岩陰でシールを外すも、この滑らかな斜面まったく勿体無い。 そして900mくらいから徐々に視界が効き出しようやくスキーらしくなった。 下界には墨絵のような風景が広がっている。 霧氷の付いた木々がまるで満開の桜のように美しい花を咲かせ、 モノトーンの世界が徐々に彩りを添えてくる。 久々に心が癒される風景だった。

         
                    



600mの平坦な斜面も意外にすいすいと快適で海を見ながらの滑降が楽しい。 まさかここまでスキー斜面の続く山だったとは・・・ 展望とスキーを楽しみにもう一度来てもいいかなと思う。 下山すると本州ナンバーの車は既に去った後で、 ずっと上にプリウスが止まってたから驚いたのではないだろうか。 モッタ海岸温泉で疲れを癒し、茂津多岬灯台にテント張る。 すぐ函館のグループがやってきて側にテントを張った。 聞けば管内の一等三角点28座を夏と雪の時期に踏む目的で 明日は狩場山に登るとか? 日本一高い場所にある灯台からの夕陽が綺麗だった。 20時半揃って沈没する。

<明日のオコツナイ岳はこちら>

         





         
























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