伊達紋別岳 714m(伊達市)  地図はこちら  ■Home
2012年11月10日 晴れ メンバー6名
9:25太陽の里登山口→10:25→(11:10-11:45)伊達紋別岳→12:55太陽の里登山口

国道37号線を車で走り伊達市が近づくと後方に伊達紋別岳と稀府岳の山並みが望まれる。 登山道が付けられた伊達紋別岳は花と展望の山として知られ、 以前より気になっていたがなかなか足を運ぶ機会がなかった。 今日は秋ならではの抜けるような青空が広がりまさに伊達紋別岳日和が期待される。 本格的な冬を前に伊達・室蘭の低山二つをのんびり歩いてみようと思う。

公園のように広い太陽の園を通って登山口へ向かう   3合目の「一望台」から洞爺湖周辺の山々を望む   昔山頂だった面影のある7合目の「いっぷく広場」
札幌から洞爺湖を経由して伊達に向かう。 道々の紅葉を愛でながら滝之町を過ぎるとやがて広い畑の向うに目指す山並みが見えてきた。 こちらから見る紋別岳は山肌が深く落ち込み違う山のようである。 さて「伊達IC」まで来たものの登山口はどっちだ? kaさんの道案内に代わって「太陽の園」に入り登山者専用駐車場に車を止めた。 施設の中は公園のように広く、駐車場から十数分歩いた先が「登山口」で ガイドブックでもなけりゃ初めての者ならちょっと戸惑ってしまいそうだ。 カラ松林の薄暗い尾根に延びる登山道はのっけから急登が続いて息が切れる。 ずっとこんな感じかなと思ったら3合目の「一望台」に到着、 洞爺湖周辺の山々がすっきり望まれ歓声が上がった。 そこからはダケカンバの緩やかな尾根になり4合目の「ガンバレ岩」を過ぎる。 植生が背の低い笹に代わり出すと沢の源頭を囲むように馬蹄形に延びる尾根が見えきた。 一面の笹に覆われた源頭斜面は植林の為か縦横無尽に刈り分けが走って痛々しい。

7合目から望む凛々しい稀布岳となだらかな室蘭岳   アップダウンの中央に前紋別岳と左奥に本峰を望む  7合目の次のポコから太平洋の 眺めもなかなか良い
やがてベンチの置かれた7合目の「いっぷく広場」に到着する。 ここは四等三角点「中ノ峯」が埋まる小ピーク644.4mで先端からの展望がすこぶる良い。 谷を挟んだ稀布岳が意外なほど荒々しく、その奥に室蘭岳とカムイヌプリのなだらかな山塊が並ぶ。 小さな測量山と煙のあがる工場群の中に白鳥大橋も見え、対岸には駒ケ岳が望まれた。 さて、この先に続くアップダウンの尾根を目で辿ると標識の立つ山頂が見える。 「何だ、もうすぐでしょ!」「あれは前紋別岳で山頂はまだずっと先だよ〜」「えっ!まだ倍はあるべさ」 確かに長そうな尾根だった。 一旦下って登り返したポコからの展望もまずまず! 振り返ると伊達市街の背後に穏やかな太平洋が広がっていた。 遮る物のない陵線歩きはすこぶる開放的で、 見慣れぬ室蘭岳から来馬岳に続くなだらかな稜線の先にオロフレ山、徳舜瞥山、ホロホロ山が顔を覗かせる。 シラネアオイの群落がある所はこの辺だろうか?これに花を見ながら歩いたら最高だろうな〜! 春花の時期に想いを馳せながら立派な標識の立つ「前紋別岳」に到着した。 こちらの方が本峰より僅かに高いがすぐ先に見える山頂からの展望が待ち遠しい。

春はシラネアオイのお花畑か?開放的な陵線である    低山ながらこれほど展望の良い山だったとは!  ぐるりと360度、山・湖・海を見渡す景観に感激する
長そうに見えた陵線もそれ程でなく、ポコを一つ越えると鐘のある山頂だった。 低山ながらこれほど展望の良い山だったとは知らず 洞爺湖を巡る有珠山、昭和新山、冠雪した羊蹄山の姿が素晴らしい。 ニセコ連山と昆布岳、白くなった余市岳、 そして穏やかに光る海の向こうに駒ケ岳を始めとする渡島半島が浮かび360度の眺望に感激する! 風の無い山頂は暖かくお弁当を頂きながらまったりと贅沢な一時を過ごした。 お手軽な人気の山だけにぽつぽつ登山者が絶えない。 その中に居合わせた地元の人から 「この山の7合目まで太陽の里の入所者が笹を刈り、残りは町の有志が笹を刈って登山道を作った」と教えてもらう。 長い登山道だなんて文句垂れたら罰が当たりそうだ。 7合目の標柱にあった「・・・終点」の謎が解けたような気になり往路を下った。 駐車場に戻る途中、賑々しくしゃべりあう二人連れを見かける。 様子から施設の入所者だとすぐ分かったがあまりの陽気さについ微笑ましくなった。 もしかしたらこの山の笹を刈ってくれた方々かも?感謝して次の山に向った。

<本日の二山目、母恋富士はこちら>



















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