2012年11月10日 晴れ メンバー6名
14:05南登山口→10:25→(14:15-14:20)母恋富士→14:30南登山口
母恋富士は道内に十八山ある「○○富士」の中で一番低く、
室蘭市母恋の裏山か丘のような存在だが道路地図にしっかり名前が載っていたのは意外だった。
母恋(ボコイ)とはアイヌ語の(ポク・オイ ホッキの・採れる所)が語源で、
これに「母恋」の当て字を使った昔の人はなかなかセンスがあったと思う。
この山一帯は「ふるさとの森21」という公園になっていて、
4ケ所の入り口から散策路が山頂まで延びている。
コースは何れを選んでもどんぐりの背比べと思われるが今回はその中で最も短い母恋南口から登ってみることにした。
凡そ富士型らしくない山容にやや拍子抜けする 登山口に行き着くまでがこの山の核心だった 展望見ながらひっそりした遊歩道を辿ると・・
伊達から移動し開通以来久々に白鳥大橋を渡って絵鞆半島に入った。
この界隈の山と言えば測量山くらいしか思い浮かばないが、
JR母恋駅を過ぎると広い道路の正面にそれらしき山が見えてきた。
たぶんあれだな!と思いつつ?凡そ○○富士からぬ山容に少なからず拍子抜けする。
端正だった山が石材の採掘に依ってこんな形になってしまったのかと思うと可愛そうになってくるが、
とりあえず気を取り直して登山口に向かうことにした。
ところが山麓の狭い道を行ったり来たりで一苦労、
漸くそれと思しき坂を登り切った先に「母恋南町入口」の案内板が立っていた。
車3台が精々の駐車場には石垣が組まれそこから湧き水が染み出ている。
さて土嚢の積まれたゲートを跨いで管理道路を歩き出すと、
サンダルのまま来てしまったkaさんが慌てて靴を履きに戻ろうとする。
「そのままでも大丈夫じゃない?」「裸足だけどまぁいっか」至ってお気楽な出発である。
GPSや地図の標高は141mだが何故か156m?の山頂 工場の街らしい景観、室蘭岳等の山々が望まれる 丘陵の多い狭隘な土地に張り付くように建つ家々
程なく東屋のある殺風景な広場に出るとぽつんと石仏が祀られていた。
右手の送信所に向かう管理道路と分かれ左に付けられた散策路を登るとものの3分で標識の立つ山頂である。
鉄のまち室蘭を象徴する広大な製鉄所を眼下に、
港を囲む工場群、優美な白鳥大橋と風車、住宅が中腹まで押し寄せる測量山、
更にカムイヌプリや室蘭岳、稀府岳、先程登ったばかりの伊達紋別岳も望まれる。
山頂標識の裏手は雑木が視界を邪魔するが砕石場の跡で崖になっていた。
周りを住宅が囲む割りに人を見かけずちょっと寂しい山だがお手軽なパノラマ展望に満足して下山する。
ついでにすぐ近くの地球岬に寄り、今日のお宿の白鳥ヒュッテに向った。
<本日の一山目、伊達紋別岳はこちら>