鳥海山(出羽富士)  山スキー 2236m  (山形県・秋田県)   ■Home
  2017年5月5日 晴れ時々曇り メンバー4名 祓川(はらいがわ)ルート スキー
  6:25祓川駐車場(上)→7:40避難小屋→9:45七高山→(10:25-10:30)新山→(10:50-11:15)七高山→11:50祓川駐車場 登り3:20/下り0:35 七高山まで

GW遠征の二山目は東北第2の高峰で山形と秋田に跨る鳥海山を予定した。 秀麗な山容を持つ百名山としてまた春山スキーのメッカとしてお馴染みだが、 映画「おくりびと」で主人公が鳥海山をバックにチェロを弾くシーンが印象的で今回一番登りたかった山である。

八甲田から高速を繋いで祓川登山口に向かうが到着がかなり遅くなりそうだったので八島のユースプラトーという宿を予約した。 途中のスーパーで買い出しして20時前に宿に到着、部屋で3時間ほど飲んだら撃沈しすぐ朝を迎える。 宿から30分も走ると高さ数mの雪壁の駐車場で、そこから朝陽に輝く鳥海山がやけに近く感じられた。 広大な裾野はまだ雪でびっしり、一応ルート上には竹竿が立っているが何処でもお好きにという感じでパーティーや個人が豆粒のように登っている。 後方に横手盆地と奥羽山脈、日本海が霞んでちょっと残念、避難小屋まで割と早かったが登ってもなかなか変わらぬ風景(写真中)に立ち止まる回数が多くなる。 先行者の滑走を眺めながら中斜度の斜面にジグを重ねるといよいよ外輪が近づき、ポールが立つ七高岳に到着した。 裏は崖で対面に数m高い新山が構えているので行ってみる。

外輪にスキーをデポしてアイゼンを装着、ふと見ると別ルートから外輪山の淵を辿る登山者の姿が格好良い。 下降点からは千蛇谷方向に山小屋かと思った大きな神社が見え、下降が気になるので参拝を割愛して岩場を下ってゆくと急斜面にステップが刻まれていた。 そして大きな雪壁を登って新山に着くとガスってしまった。

スキーデポ地に戻ると何と再び青空が・・最高点からの眺望を楽しみにしていたが普段の心がけってやつか〜。 七高岳の山頂(右)に多くの人影が見えるが新山(左)に向かう登山者は少なかった。 往復で1時間足らず、この雪ならアイゼンなしでも大丈夫なのに勿体ない気がする。

斜面は既にトレースだらけだが何処でも滑れるゲレンデの様だ、登りも長かったが下りもとても長い〜。 c1900付近は右の均一な斜面を何処までも下りたくなるが人影がなくなったので左に軌道修正する。 はるか下から次々に人が登ってくるのでこちらの滑りも丸見えだが中盤以降は時々ブレーキが掛かって転ばずに滑るのがやっと。 避難小屋付近は小沢が入り組んでどんなものかと思っていたが雪で埋まったオープン斜面が続く。 山頂から駐車場まで30分そこそこ、こんな山は初めてだったが下からの眺めに改めて感激に浸った。 最終日は月山の予定だったが雨予報に変わり、たまたま居合わせた方の情報で福島の山に転向も考えたが渋滞が気になる。 結局その晩は秋田の炉端焼きでいっぱいやって翌日一日早めて苫小牧行きのフェリーに乗った。

<昨日の 八甲田山 はこちら>


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