ニセコアンベツ川 (道央)  ■Home
2009年7月下旬 小雨 メンバー6名
6:30昆布温泉→10:00第一の滝→12:10五色温泉(休憩含)

ニセコアンベツ川は昆布温泉からスター卜し五色温泉がゴールというちょっと変り種の沢である。 車で走ればあっという間だし温泉の間をちょこっと流れる川だろうから大したことないだろうと高を括っていた。 ところが地図を見れば5km弱の距離に崖記号が並び、ウエットスーツを着込んで登る人もいるらしいからどっぷり浸かる覚悟も要りそうだ。 はたしてどんな沢か興味深々で出発した。

   1つ目の滝、取り付きが深くて近づけない      気持ちは分かるがもっと水流を行ってほしい    二つ目の滝、倒木を使ってよじ登った
一台を五色温泉の公共駐車場にデポし昆布温泉ホテル甘露の森の裏手より入渓する。 対岸に渡る小橋の先にもくもくと湯気の立つ小屋があり温泉の沢であることを実感する。 昨日からの雨でやや増水気味だったが膝かぶ程の水位で遡行に問題はなかった。 雨のせいか水が少し濁りやや酸っぱい昧がするのは温泉が混じってるせいだろう。 何とその直後にトイレの詰まりを取る「パッコン」が埋まっていた。ゲェ〜興醒めである。 更に少し行くとスノーボードが埋まりお茶碗の欠片やペットボトルなどが散見される。 源頭が温泉宿ですぐ側にスキー場があれば少々のことは致し方ないが沢自体は大小様々な滝や釜があってすこぶる面白い。 平坦な地形を淡々と歩くと苔に覆われた緑の岩に癒される。 水に栄養があるのか両岸はイタドリの楽園で小さな巻貝を沢で見かけたのは初めてだった。 小一時間でモイワ山からの枝沢がスダレになって降り注ぐと次は左の枝沢が5mの滝で合流する。 この辺から小滝が続いて雰囲気が変わり出した。 どの小滝も水の流れが強くて逆らえずヘツリもそれなりに気の抜けぬものだった。 小さな釜でほんの二掻きする場所もあったが思ったより冷たくない。 さて何やら滝があると聞いていたが1つ目に現れたのは釜持ち8mの滝だった。 滝の右から登れそうな気がするが肝心の取り付きが深い釜になって躊躇する。 水の勢いにすっかり気後れし右岸から高巻いた。 続く2つ目の滝も釜付きで6m程の高さがあった。 水飛沫の上がるすぐ右が良さそうだが近づけず、すぐ横に掛かる大きな倒木を踏んで直登する。 雨で岩が脆くなってる上に足掛かりが薄く下でサポートしてもらった。 そして両岸切立った崖に挟まれその奥に何やら15mはある3つ目のデカイ滝が現れた。 水が高所から流れ落ちる様は圧巻である。 これが地図にある「第一の滝」だがまだまだ先が長い。 簡単な沢だよって誰かが言ってたがニセコでこんな面白い沢はパンケメクンナイ以来ではないだろうか? ここの高巻きは結構登り応えがあり30分かけて沢身に戻ると一帯の草がなぎ倒され熊の気配が濃厚だった。 小滝が続き嬉しいやら長いやら漸く右岸に国道が見えてきた。 温泉が近づくと黄色い岩盤が目立ちダレた沢に飽き飽きして早目に国道に上がった。 この沢は少し増水してた方がエキサイティングで遡行意欲も満たされるのではないだろうか。 近くに道路が走って逃げ場があり小雨程でも心配なく歩ける利点がある。  <2012年のニセコアンベツ川はこちら>

     
小滝がバンバン出てきて息つく暇がないくらいだ   三つ目の滝、両岸高く威圧される景観である      国道が見えるまで滝が続き嬉しい悲鳴を上げる


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