ニセコアンベツ川・再訪 (蘭越町) 地図はこちら ■Home |
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6月のアンベツ川はまだ水量が多く、早朝10℃あるかないかでヒヤットしていた。
昨日の沢に比べると流石に苔むした岩やつるつるに磨かれた岩盤の流れは趣があり、
お初の3名からは溜息とも取れる感嘆の声が漏れる。
程なくちょとした小函に躊躇する。
盛夏なら水に浸ってほんの2掻きで済む函だが今日は水の勢い、寒さ、凄みに負けそうである。
泳ぐか巻くか?踏ん切りつかず多数決にしたら5対0で巻くことになった。
巻きながらやっぱり泳ぐべきだったよなと後悔しつつ懸垂で沢身に戻る。
40分あまりのロス、スッキリしない出だしである。
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一汗掻いて漸く眠気が醒め体も軽くなった。
改めて見ると結構美しい沢だ!
回廊の中に薄日が刺し苔と新緑が鮮やかである。
すだれの様に落ちる支流もすがすがしく、
たまに目に付くゴミさえ無かったら文句の付けようがないのにちょっと残念だった。
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c380で大きな釜を持った8mの滝(写真右)が現れる。
前回は右岸を巻いたような気がしたが今回は左岸を低めに巻いた。
続けてc420に同じような釜を持った7mの滝がある。
ここには倒木が掛かっていたが少し下流に流されていた。
滝下まで行くと木が無くなったぶんホールドがあらわとなり登り易くなっている。
Aさんに登ってみませんか?と促すと「えっ私が……?」
という感じだったがすぐに腹を決めザイルを引いた。
初見の滝を征しとても満足気な様子であった。
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第一の滝(写真左)は15m以上ある大滝だがこれを直登するグループもいると聞く。
近くに寄ってまじまじと眺めるがこの爆布ぶり直登するなんて全くお話にならない。
右岸から大高巻し30分の速攻でウォータースライダーみたいな滝口に降りた。
これでこの沢の核心が終わったも同然だが距離的にはまだ中程に過ぎない。
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これ以降に大きな滝はないもののつるつるした微妙な小滝が幾つかでてくる。
ここも(写真左)手掛かりが殆どなく結構シビアなヘツリが求められ滝上から高みの見物とする。
何度も落ちては懸命に這い上がろうとする姿はジャンプを繰り返して
滝を登ろうとする川魚のようだった。
そして遂に力尽きてオタスケのお世話に・・だいたいこんな具合になります。
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噴流する滝の突破やヘツリはたとえ落ちても知れてるが
何せ水がしゃっこいので緊張感があって楽しい。
水温が幾分緩んだとはいえ○○○は縮こまったままだ、
こんなとき○○○はいったいどうなってんだと思ったがさすがに聞けない。
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あとはだらだらなので五色温泉まで1kmほど残し早々と国道に出ることにした。
小さな沢形を20mほど登ると濃密なネマガリに阻まれたが
嬉しいことに藪漕ぎしながら旬の竹の子がいっぱい採れた。
車の音が近づくと視界に現れたのはシャッターに閉ざされた五色覆道だった。
Tさんが空身で車を回収しに走ってくれ、二日間の沢遊びが終わる。
甘露の森で温まり甘露水汲んで解散した。
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