銭函南岳〜春香山  ゼニバコミナミダケ838m・ハルカヤマ907m (小樽市)   ■Home
  2017年12月31日 晴れ メンバー3名 
  7:30登山口→9:50銭函峠→(10:55-11:25)南岳→(13:05-13:20)春香山→14:20登山口  登り3:20/1:35/下り1:00

大晦日に半日で下山できそうな銭函南岳を予定した。 この山は春香山と奥手稲山の中程にある無名峰で地元ではハゲ山とか坊主山と呼ばれているらしい。

桂岡の登山口には既に1台止まって身支度している最中に早々と2人が下ってきた。 4時前に出発してこれから仕事とか、ご来光は見えなかったらしいが足の速さに感心する。 昨日のモービルのトレースを辿って土場に着くと石狩湾の先に雲のたなびく樺戸連山が朝陽を浴びていた。 良い天気になるぞ、もっと早出すれば良かったと思いながら右に向かうトレースと別れて尾根を登ってゆく。 すると新たなスキーのトレースが良い感じで延びて、へぇ〜南岳に行く人いるんだと思ったら銭函峠までだった。 峠は銭函と定山渓の通過点で先人達は馬を引いて行き来したのだろうか真似の出来ない苦労である。 緩やかな尾根からは立派な木の間に白い暑寒別連峰が海に浮かび、右には白井岳(写真2)や朝里岳が見えてなかなか歩が進まない。 程なく凡々とした南岳が視界に現れ、伐採されてスカスカした斜面に取り付く。 幼木を交わしながら登ってゆくと後の春香山と和宇尻山が同じ高さになって山頂はもうすぐって感じ。 そして小高い頂をキックターンで登り切るとモービルの跡を目にしてガッカリ、木にピンテが結ばれていた。

【南岳からの眺め】急峻な東面からは遮る物のない展望が広がっていた。 眼下の銭函天狗岳はいつも以上に鋭い尖がりを見せ、石狩平野と海の向こうに連なる山々の景観が素晴らしい。 遠く海を隔てた山々は写真では小さく写っているが実際にはもっと大きく山座道程に時が経つのを忘れる。 南方は雲と灌木であまり良くないが春香山の両脇に積丹の山々が顔を覗かせていた。

(写真左)海の先に雄冬山と浜益御殿、真っ白な浜益岳、目を凝らすと幌天狗の尾根の先に独特な頂陵の群別岳、更に一番高い暑寒別岳と少し離れて南暑寒岳が見える。 (写真中)は左が十勝連峰と右が芦別岳で下の街並みが札幌市とは思えない風景である。写真から外れているが大雪山や夕張岳も見えて全く儲けものの展望だった。 雲をたなびかせる手稲山(写真右)と隣の奥手稲山がちょっと絵になる風景である。 さて南岳から帰るだけではつまらないので春香山でちょこっと滑ることにする。

銭函峠に戻る途中、春香山の南尾根にシュプールが見えていた。 あんな所でBCかと思ったが銀嶺荘まで続くモービルの跡に合点がいく。 そして何と山頂下の斜面も小型のモービルに食い荒らされていた。 昔からスキーヤーに親しまれてきた斜面なのに「動力付いてんだからもっと山奥に行って遊べ」って言いたくなる。 山頂は木が立ち混む中だが標識だけ50m程手前の見晴らしの良い場所に移されていた。 春香山ってこんなに眺めが良かったかな〜、雲が取れた手稲山の下にのっぺりした銭函南岳が見える。 シールを外してなるべく良い斜面を選ぶと雪が軟らかく束の間の滑りが楽しめた。


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