夕張中岳1493m ・ 槙柏山1184m  (十八線沢ルート)    地図はこちら  ■Home
  2011年4月上旬 メンバー4名 (夕張市・富良野市)
  4/9 10:25十八線沢林道最終砂防→c500二股→c1190コル→13:10槙柏山→15:25・c1260稜線C1
  4/10 6:00・C1→7:55・c1310中岳鞍部シーデポ→(8:45-9:15)夕張中岳→9:45中岳鞍部→(11:20-12:20)C1→13:25十八線沢林道最終砂防

芦別岳旧道を登ると国境稜線の向こうに見慣れぬ山が現れる。 その中で山名がなく通称「夕張中岳」と呼ばれるこの山は端正で気を引く存在である。 芦別岳の陰に隠れ、訪れる人もいない静かな山だが一目見て以来なぜか脳裏から離れようとしなかった。

 稜線から見る槙柏山、山頂からの眺望は素晴らしい    夕日に染まる中岳、ロケーションの良いテン場から    そして御来光を迎え、夫婦岩に見送られて出発する
4/9(晴) 温水地をスキーで出発し十八線沢林道に出てみると何と除雪されていた。 車を取りに戻って最終砂防まで入ることができてラッキーである。 c500二股に架かる橋が見当たらず石伝いに徒渉し、林道の少し先から感じの良い尾根に取付く。 ツボとスキーのトレースがあるが別々のパーティーのようだ。 ここは冬の芦別岳に登るルートでもあり所々に古びた赤布が垂れている。 沢が埋まって疎林と言うほどでもないが帰りの楽しみな尾根である。 シャツ一枚になって登行を続けるとスキーの二人が降りてきた。 これから登る槙柏山の帰りでありがたくトレースを拝借する。 槙柏と御茶々のコルに荷をデポし、急斜面にスキーでジグを切った。 最上部の岩場から芦別岳の展望が素晴らしく、ルンゼに刻まれた白い本峰に歓声が上がった。 ここから見る本谷は壁の様で雪崩れた跡が見える。 さてテン場を中岳が見える国境陵線まで上げるとそこは十勝連峰と大雪山を望む絶好のロケーションだった。 夫婦岩が対面に並び、夕日に染まる山々を日が沈むまで眺めた。 翌朝もう4時を回っている!と起こされる。穏やかで満点の星が煌き予報が良い方に外れたようだ。 ラーメンを食べながら誰かが「なんだ!まだ2時でしょ」に一同あんぐり、 日付を時刻だと思ったらしく大笑いして二度寝する。

小天狗1272mの左に崕山1070mが特異な脊稜を見せる    急な中岳に威圧されそう、スキーで最終鞍部に向う     気の抜けぬ急斜面にステップを刻んで中岳を登る
 4/10(快晴) 眩しいばかりの朝陽を浴びながら出発するといよいよ中岳が迫ってくる。 険しい山容を前にモチベーションを維持するのが精一杯だ。 ポコポコを大トラバースし中岳の取付きでアイゼンに替えた。 気の抜けぬ急斜面にステップを刻み、直線的に登って細い頂陵に立った。 凄い眺めである。 ここからの芦別岳は荒々しくもどっしりした山容で見る者を圧倒する。 南には急峻なシューパロ岳が目を引き、奥に異様な形の夕張マッターホルンと遠く夕張岳が望まれた。 北方に目を転ずれば小天狗岳と中天狗岳の他に見慣れぬギザギザの山が重なり、左には崕山が特異な脊陵を見せている。 これらの山々に囲まれた礼振峰と幾春別岳が地味に見えるのは仕方ない。 もう立つことはないだろう頂きからダイナミックかつ美しい景観を満喫、さて一歩一歩慎重に下るとする。 アイゼン団子に苦慮しながら下降してスキーデポ地でシールを外した。 そこから見える白い沼1060mに寄ってみるとタンネが広がり、松の木と中岳が絵の様に美しかった。 適当な小尾根を登ってテンバに戻り、湯を沸かしてまったりする。 そしてテンバから登り返しのない快適斜面を滑降、雪が融けてスキーが曲がり徒渉までとても短く感じられた。

山頂から眺める芦別岳、真裏から見るのは初めてだ  シューパロ岳の先に小さな夕張マッターホルンが見える     小天狗岳や中天狗岳の他に険しい山並みが続く
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