羊蹄山〜神社の沢 (遭難者救助・自戒を込め) 山スキー (真狩村)  ■Home
2013年2月10日 晴れのち曇り メンバー7名
9:10墓地→12:40・1420m滑降開始→13:15・1200m→15:00墓地

折角の三連休だが暴風雪マークが消えず予定した山行を中止する。 ところが朝方ちらほら雪が降っただけで急回復の兆し、やられたって感じでとりあえず初日はネオパラに出掛けた。 青空と街並みが望まれ、山頂も嘘のように穏やかだった。 予報は未だ吹雪マークが並んでるがどうなってるの?気象庁よしっかりせい!とぼやきの一つも言いたくなる。 さてこれからの休みどうするか?たまたま五色温泉に空きがあり羊蹄山・ニセコで遊ぶことにした。
                    

  

登山口に着くと車が20台以上並んでビックリ、この連休は羊蹄山に人気が集まったようである。 青空が広がって久々の登山日和になりそうな気がする。 トレースを登ってゆくと1200mで奇声を上げながら数名のボーダーとスキーヤーがすっ飛ばしてきた。 車の台数にしては意外に人の数が少ない。 隣の墓地の沢に行列が見え、どうやら向こうに人が集まったようである。 もう少し登れそうだったが1400mを越えるとガスってきたので登行を止めた。 滑り易かったのも束の間で、次第に雪が重くなりズタズタのトレースに足を取られる。 そして1100m位まで下ると救助を求める人が手を振っていた。 怪我人を発見したので一緒に手助けして欲しいとのこと。 すぐさまメンバーを集め、怪我人のもとへ急ぐと 大きな木の下に横たわっていたのは先程のボーダーで、 仲間と離れて滑走しまともに木に激突した様だった。 震えが止まらず呻き声を上げチアノーゼの症状が出てただ事ではない。 しかし、先に発見した関西訛りパーティーの中に整形外科医が、 我々のパーティーに看護師がいてこの人は幸運だった。 複雑骨折の他に、内蔵が傷ついてる可能性があり、 鎮痛剤を飲ませ、ありったけのホッカイロで暖め、添え木をし、 アルミシートとツエルトで包んだ。 ジョークで問い掛けしながらの処置はさすが医療従事者だなと感心する。 他はヘリの目印を作ったりするのが精々だった。          



          

  

関西パーティーが怪我人の無線機でボーダーの仲間と連絡を取り合っていた。 既に砂防まで下ってしまい、一人が降りて来ないので困っていたらしい。 そのまま帰宅するよう指示したとのことで、ちょっと腑に落ちないがもしかしたら顔見知りだったのかも知れない。 いよいよヘリが飛んできたので我々は退却したが、 登山口でそれらしきグループを見ることはなかった。 「あんなのありか?誰かに見付けて貰えなかったら彼は死んでいたんだぞ!」 「現地にいながら探しに来るとか救助に登ってこないのってちょっとおかしくない?」 その晩はチャンチャン焼き食べながらみんな熱く語った。 スキーだと数分も滑降を続けると大きく差が空いてしまう、 道迷い、転倒による怪我、滑落など、面白くないくらいこまめに止まって人数確認することが肝心かと思う。 山岳会でも初歩的な事故は起きる。 ましてや寄せ集めグループではパーティーシップが確立できないまま山行を続ける場合が多い。 今回はその弱点が露呈した格好だが他人事ではない、 それぞれが考えることの多い山行だった。          
























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