南横山〜横山中岳〜北横山 655m〜724m〜725m 新日高町・三石  地図はこちら  ■Home
2011年11月上旬 晴れ メンバー4名
6:50登山口→(8:40-8:45)横山中岳→(9:45-10:00)南横山→(11:00-11:10)横山中岳→(12:10-12:15)北横山→13:10横山中岳→14:25登山口

数年前、ジャングルのような倒木に辟易しながら登ったら 山頂でダニの歓待を受けほうほうの体で下った覚えがある。 正直この山に二度目はないなと思っていたが霜が降りる時季ならもうダニもいないだろうと三山セットで再訪することにした。 早朝、登山口へ車を走らせるとバッチリ冷え込んだ牧場の向こうになだらかな山容が広がり中岳とその両端に目指す二つのピークが見て取れた。 「ところでこの山の名前はどこから来てるの?」の問いに 「横に広がってるから横山って言うんだ」と単純かつ怪しげなメンバーの言葉だったが なかなか的を得ており端正でよさげに見えてくるから不思議である。
          

   
         
出発してすぐ有刺鉄線を潜って牧場内を通過する。 馬の姿こそ見えないがそこかしこに転がる馬糞の凄いこと! 地雷帯ならぬさながら馬糞帯とでも言おうか?ぼけっと歩いてたら踏んずけてしまいそうである。 登山路は少し笹が覆っている程度で歩き易く、倒木は枝払いされ迂回路があって苦にならなかった。 紅葉を楽しみながら五合目の極楽平を過ぎると一気に急な登りに変わる。 こんな急だったかなと思いながら山頂が近づくと北と南のピークへ続くなだらかな陵線が見えてきた。 陵上の笹は薄そうでその中に踏み跡らしきものがあり思わず頬が緩んだ。 中岳の山頂標識はすっかり朽ちかけ、葉の落ちた樹間に展望があるだけで相変わらずぱっとしない。           
         
         
                       
高低差の少ない北横山を後に残して南横山へ笹の斜面を下った。 初め踏み跡かと思った路は途切れ途切れに続く鹿道で背の低い笹越しに 片側に日高山脈の楽古岳から幌尻岳まで名だたる山々、片側に穏やかな太平洋が広がり予想以上の眺望である。 概ね広い尾根歩きだが所々に細い陵線もありそれなりに変化に富んでいる。           
         
                       
途中のポコに三角点のような標柱があり山頂かとぬか喜びしたが半分程にある678ポコだった。 南横山はコルを挟んですぐ目の前だが笹が足に引っ掛かり思った程楽ではない。 それでもコルにある鹿のヌタ場を過ぎてからは割と歩き易くなり何の変哲も無い頂に到着した。 潅木に囲まれた笹藪の中に南横山の三角点を見付け一先ず安堵する。           
         
                       
同じ路と言うか笹を漕いで中岳に戻り、今度は殆ど高低差のない北横山を目指した。 所々に鹿道が延びアップダウンが少ない分だけ体が楽である、 こちらも笹の陵線から遮るもののない眺望であるが方角的に日高の山々はいま一つという感じである。 すぐ傍に見える大きな山はピセナイ山だろうとの意見で一致する。 また一つ手前のポコに騙され漸く北横山に到着、めでたく三角点を見つけることができた。           
         
                       
北横山から今日三度目の横山中岳に向かう。 やはり三山の中では中岳が一番格好よい、 その中岳の山頂ではすっかり気温が上がりぞろぞろダニが這い上がってくるので休まず下山した。 帰りに寄った三石温泉からこの山がすぐ傍に見えるのを発見、 これからこの道を通る楽しみが一つ増えました。           
















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