2010年11月下旬 晴れ メンバー4名
7:35林道→8:30入渓→(12:20-12:40)天狗岳→15:30林道
週末は小春日和の予報で地図を眺め未踏の山を物色、手頃そうな余市町の天狗岳が目に留まった。
はたして天を突く山容かどうかは定かでないが取り敢えず沢詰めで登れそうである。
道内には天狗と名の付く山が24あるが小樽・積丹界隈だけで7山と多い。
余市町(天狗岳872m)神恵内村(大天狗山852m) 神恵内村(天狗岳568m) 泊村(天狗岳688m) 小樽(天狗山532m) 朝里(天狗岳682m) 銭函(天狗山536m)
これらの内、まともに登ってるのは銭天のみ、里から見える低山なれど道なき山が多くて頂を踏むのは容易でない。
余市ダムより整備された林道を1時間ほど歩かされる 林道途中より頭を覗かせる天狗岳、やや迫力に欠ける 長靴で入る沢はそれなりにスリルがあって楽しい
山にちらほら雪が見えるものの今年は初冬になっても暖かくまだ沢が使えてありがたい。
ルートは余市ダム沿いに梅川林道を4kmほど辿り南東面沢を詰める予定である。
あわよくば車でと思ったら立派なゲートがありそう甘くはなかった。
大きなダムの淵をテクテク歩くとやがて尖がった山が見えてきたが天狗はその並びのなだらかな峰でやや迫力に欠ける。
さて直登沢の出合いは二股となり小さいながら長靴で入るには手強い水量である。
滑る岩と落ち葉に気を取られ初っ端の二股を間違いかけたのはご愛嬌だった。
木の葉がすっかり落ち、透け透けの山肌がV字にくねくねと一種独特な景観が続く。
幸い滝らしい滝もなく550mの二股に着いて休憩、一帯は緑の苔が鮮やかでこんこんと湧き出る水がとても美味しい。
さて左の本流を塞ぐ倒木を越えると何とその先は一面の笹薮で目がテンになる。
仕方なく右股に転ずるとこちらも早々と沢形が消え薮が待っていた。
やれやれ今年最後と思われる藪漕ぎにたっぷり2時間もしぼられ山頂に到着する。
暖かいせいかやや霞んでいるがさすが一等三角点からの展望は良かった。
当初は3時間もあれば登れると踏んだが見当違いも甚だしく、日が短いのでとっとと下山する。
一本隣の沢に向って下降すると蔦が絡まって煩い、まるで蜘蛛の巣でもがく虫みたいで先頭には悪いが笑いを堪えるのに必死である。
下降した沢も淡々として小滝と10mの斜滝があるのみだが沢中にテープが付けられ少々驚いた。
ちょろい筈だったがたっぷり良い汗を掻かされた。
こんこんと水が湧き出す550m二股、これより藪漕となる お目に掛かれて嬉しい、初の測量は明治33年と古い 薮の丈が低く展望はまずまず、古平町がよく見えた