道東の予定だったが来る筈のメンバーから「出しなに事故った」と連絡が入り中止する。
幸い軽い物損で済んだらしいが家を出てから帰るまでが登山と言う。
ぼーっとして出掛けることは誰にでもあることで気を付けたいものである。
さてこのまま中止も何なので無意根山系の柳沢(山)にでも行ってみる。
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柳沢(山)は長尾山から朝日岳に延びる尾根途中の三角点ピークでたまに雪を踏んで訪れる登山者もいるようだ。
薄別林道をショートカットしながら進むと凍った宝来沼に点々と熊の足跡が延びていた。
氷が割れて溺れ死ぬ熊などいないだろうが先日の暖気でかなり薄くなっている感じだった。
林道から南尾根の末端に向かうと意外に急で、雪で埋まった小沢を越え隣の幾らか広い尾根に取り付く。
時折ゴーと風の音を聞きながら青空と白く雪化粧した尾根を登ってゆく。
後ろに小白山(写真中)が見え隠れし、やがて千尺の白い稜線も見えてくるが無意根山は雲の中だった。
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広い尾根の先に緩やかな山頂部が見えてくる。
明るい雰囲気だがカンバの細木が密で、半ば展望を諦めながら東端のピークに向かうと正面に定山渓天狗岳がどーんと聳えていた。
視界は白井岳から烏帽子岳・神威岳まで広がるが薄っすら靄って残念、長尾山(写真中)まで足を延ばそうと思っていたが上は天気が悪そうで下山とする。
帰りは尾根通しに下ってみると登り返しもなく淡々と林道に出ることができた。
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