道北三山目は天塩岳ヒュッテのすぐ正面に見える馬背山へ、地味な山容だがここに来る度に気になっていた山だ。
標高差は500m足らずだが見た目ほど楽ではなさそうだ。
|
|
|
身支度しながら山頂直下の沢筋に狙いを付けるがそこまでどう行くか?
林道から丸木橋を渡って沢沿いに下り、一本目の沢に入ったがしっくりせず戻って二本目の沢を詰める。
840の二俣を右に入ると地図にない二股で左に進むと離れてゆく。
戻るかこのまま尾根に出てしまうか思案しているとたまたま古い作業道が目に留まった。
これを辿ってみると少し開けた雪崩斜面に出て倒木越しに目指す沢筋が目と鼻の先に見える。
だが連日のネマガリにやや戦意消失、950手前で漸く小さな沢筋に出合いほっとする。
藪から解放され岩混じりの急登を詰めると天塩岳が良い眺めだった。
|
|
這い上がると狭い稜線でヒュッテから眺めるずんぐりした山のイメージとは違っていた。
灌木を分けピンテ一つない頂に到着、360度の展望に満足する。
尻もちを付きながら笹の急斜面を下って一本目の沢に抜けると7-8mの滝が掛かっていた。
やはり890付近に古い作業道が延びていたのでここから入って沢筋を当てれば良かったか、
一筋縄ではいかないが充実感のある山だった。
|
【馬背山からの眺め】
さしずめここは天塩岳の展望台か、大きな山塊をまじまじと眺める。
本峰と前天塩は雲に覆われてやや残念だが西天塩と天塩富士を同定、下にヒュッテも見える。
あの時間でヒュッテから天塩岳に向かったペアがいたが上はかなり厳しそうな雲の流れだった。
|
東に於鬼頭岳(写真左)が特徴的な尖がりを見せ、岩尾内湖の上に昨日の糸魚岳が薄っすら見えていた。
北へと延びる北見山地(写真右)は魅力的な山域だがなにせ遠く奥深いのが難点である。
|
<昨日の 糸魚岳 はこちら>