北西面沢〜△1073(宇円沙流岳)〜北面沢  ウエンザル 1073m (日高町)  ■Home
 2014年9月23日 曇り時々晴れ メンバー3名
 8:55清瀬橋入渓→(12:15-12:30)△迂円去→13:45ウエンザル川本流林道→14:20ウエンザル橋

沙流川の支流であるウエンザル川(ウエン・サル 悪い・葦の原)の流域には通称「ウエンザル岳」と呼ばれている山が二つある。 一つはこの川の源頭に位置し日高山脈主稜線にある1576mピークで一般的にウエンザル岳とはこちらの端正な山を示す。 もう一つは日勝峠ウエンザル橋の南2.5kmに位置する1073m無名峰で「宇円沙流岳」とも呼ばれているようだ。 勝手な当て字とは言え点名の「迂円去」ならともかく何で「宇円沙流」なのか腑に落ちないが名前があると知り、 沢からピークハントすることにした。


清瀬橋手前の広場に車を止め、橋を降りればすぐ北西面沢の出合いかと思ったが少し離れて小さな涸れ沢があった。 お世辞にも綺麗と言えない渓相だが程なく水が流れ、15分ほどで現れた黒光りする3段8mの滝は左岸を高巻く。 殆ど人の入らない沢と見え苔がとても綺麗だ、700mの二股で左から6mの滝が入る。 滑る岩を直登すると程なく水が涸れ、あとは倒木が埋まる鬱陶しい沢筋が続く。 結局めぼしい滝はこの2つのみ、900mからたっぷり40分笹藪を漕いで細長い頂稜に上がった。


こんもり高い頂を目指すと腰程の笹に三等三角点を見付け、近くの木にピンクテープを結ぶ。 予想はしてたが木が邪魔してぱっとしない展望だが、樹間に薄っすら夕張岳と尖がった夕張マッターホルンが望まれた。 下降に使った北面沢はドロドロ・ヌルヌルの沢で段差の様な小滝が2-3つ出てくるだけだった。 登りの北西面沢と合わせても遡行価値に乏しく、ピークハントする為の単なる沢筋と考えた方が良い。 国道のトンネルを大型トラックが爆音を上げて疾走する脇をとぼとぼ歩く、それが今回の核心だった。 取り合えずピークを踏め、手頃な時間に帰れて満足する。




          








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