母衣月山〜月越山脈〜寿都富士 ホロヅキヤマ スッツフジ 504m・417m (寿都町・島牧村)  ■Home
  2017年4月2日 晴れ メンバー4名 月越山脈周回ルート ワカン・スノーシュー
  8:40風力発電所入口→(10:25-10:35)母衣月山〜(12:40-12:55)寿都富士〜14:40寿都砕石場→15:20風力発電所入口 周回6:40 休憩含む

寿都町と島牧村の境界をなす月越山脈は山脈と呼ぶにはあまりにも小さいが月越とは興味を惹く名前である。 車が2台あれば弁慶岬から道道黒松内島牧線の峠まで縦走も可能だが、 今回は山脈最高峰の母衣月山(アイヌ語で大きな・盃)からかつて登山道が開かれていた寿都富士(417ピーク)まで歩くことにする。

寿都に向かう途中、歌棄の海岸から小さな寿都町の上に月越山脈を望む。 海はなぎ風車が静かに回ってなかなか良い風景である。 民家の庭に福寿草が咲き、はたして取付きに雪があるか気掛かりだったが「風力発電所入口」のバス停近くの林道から雪が繋がっていた。 歩いて10分もすると後方に海が広がり、そして山裾に羽が止まって久しそうな風車を数基見る。 破線の道とはだいぶずれているが快適に登行を続け1時間程すると緩やかな疎林の先に母衣月山のピークが見えてきた。

【母衣月山からの眺め】低山でも海の傍で風が強いのか山頂は木が斑で展望が広がっていた。 眼下には寿都の港と街並みが見え、寿都湾が青く弧を描く先にニセコ連山が並んでいる。 その中では雷電山が一際大きく、遠く積丹の山並は霞んでいる。 また朱太川の川筋には白い頂稜が目立つ寿都天狗山と作開三山の観音山が見え、向こうの山から眺めた月越山脈が思い出される。

母衣月山から木の斑な斜面を登ってゆくと、ここは本当に山の上かと思うほど見晴らの良い台地が広がっている。 町の広報で月越山脈はブナの木が豊富とのことだったが一本も見掛けぬ代わりに大きなアナタケを発見する。 平坦な台地の端からは寿都富士らしきポコが見え、そして尾根の途中から島牧方面の展望も開けてくる。

最低コルからc350のポコに出ると島牧方面の展望が一気に広がるが狩場山や大平山が霞んで残念、だが低山とは思えぬ良い眺めである。 さていよいよ寿都富士が近くポコポコの一番奥に頭を出している。 日が当たるポコの半分は笹が出ているが雪を繋ぎ最短経路で寿都富士に向った。

寿都富士に登る雪稜は左右が笹面で眺めが良く、後方にこんもりした母衣月山と尻滑りした斜面が見える。 こんな展望の良い低山も滅多にあるまい。 母衣月山からもっと時間が掛かると思ったが2時間で済んだ、スキーだったらもっと早かったと思われる。

そして雪に覆われた山頂に到着、待ち遠しい北の展望を得る。 アンテナが建つ尾根や弁慶岬方向は笹の高原が連なり、窪んだ地形は「月」の由来にもなった盃を彷彿させる。 ここから弁慶岬まで1時間ちょっとかな・・後ろ髪を引かれながら下山とする。 下降尾根も雪が続いて順調だったが砕石場付近まで下ると雪が腐って藪が出始め、国道に出てほっとする。 とぼとぼ車まで小1時間が長く感じられた。

<2016年の 寿都天狗山〜観音山 はこちら>
<寿都の郷土・歴史に詳しい 南後志をたずねて はこちら>


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