2005年4月下旬 晴れ
総時間8:05 標高差1030m 往復8.2km
野塚トンネル北口4:40→C1120国境稜線6:40→本峰(9:00-9:20)→北峰(9:45-10:15)→本峰(10:45-11:00)→東峰11:12→東尾根下休憩45分→野塚トンネル北口14:00
稜線目指してグングン高度を上げる 一段上がると稜線は極端に細くなる。中央奥が本峰で直下は左股沢、右のピーク(東峰)から下降尾根へ
前日午後札幌を出発しJR日高幌別駅前バス停を仮宿に拝借する。
(大きな声で言えないがトイレは駅横に立派な水洗式があるしコンビニも近くてすこぶる便利だ)
翌朝野塚トンネル十勝川より出発し雪で埋まった沢を渡って数十m先の尾根にツボで取り付いた。
少し埋まるがまずまず歩き易くトップを交代しながら快調に高度を上げ稜線手前からトラバース気味にC1151手前のコルへ上がる。
スッパリ切れ落ちた痩せ尾根の先には真っ白なトヨニの頂が望まれ気が昂ぶるが延々と張り出すセッピがなんとも嫌らしい。
沢筋から上がってくる二人連れが下に見え稜線上の潅木にピンクテープが巻き付けられてるのを見ると残雪期はこちらの方が一般的かもしれない。
稜線に岩が目立つようになるとナイフリッジのように険しさが増しアイゼンで歩き難くなる。
c1322から300m程先に左が崖、右が50度以上の急斜面で幅の全く無いナイフリッジを通過せねばならない。
右斜面は左股沢で殆んど垂直な崖に見える・・去年よくこの沢を攀じ登ったもんだと我ながら感心する。
右の1m位下をピッケルを突き刺しながらカニ歩きしてると後ろからきた二人連れに追い越される。
こんな格好で渡るのがばかばかしくなり彼らのステップを辿ったが下の谷底が目に入り思わず身がすくむ。
万一足を滑らせたら最後、数百m下の谷底まで障害物一切無しただでは済まない・・・
抜けるような青空が広がり稜線から日高・十勝の海が見える。
本峰から更に北峰へ(左奥はピリカヌプリ) 帰りは本峰から東峰へ(左は日高最南端の北カール) ポン三の沢二股c495での渡渉
本峰で先の二人と南日高の名峰をバックに写真を撮り合いザックをデポして北峰を目指す。
絞まった雪に恵まれ予定より早い時間で北峰へ到着、東側のテン場(1つ分)に身を屈めると風が当らず暖かい。
ソエマツはピリカのどっしりした山容に隠れ左の大きいのはたぶん神威岳だろう。
このまま稜線を辿ってピリカまで行きたいが結構距離はありそうだ・・・
南方は野塚双子峰の上にオムシャ双子峰が重なり十勝とラッコがその上に重なってとても面白い眺め。
北カールの上にセッピが張り出し帰りは本峰から東峰(仮称)へ、細い釣り尾根を歩くので少し気掛かりだ。
その東峰までは本峰経由で僅か10分余りだったがアイゼンが団子になって苦労する。
急な尾根を降りC1300付近で大休止し各々のスタイルで下降するがスノーシューが一番滑って歩き難かった。
今年大雪のお陰かc530の二股まで雪がたっぷり残り下のC495二股で一度渡渉があったが殆ど靴を濡らすことなくトンネルへ戻れた。