トムラウシ川(地獄谷〜五色沢〜スゲ沼沢)大雪山・沼巡り  ■Home
2009年9月下旬 メンバー7名
9/25 晴れ 9:05林道→10:10トムラウシ川入渓→13:30地獄谷C1
9/26 晴れ 6:00地獄谷C1→6:10五色沢→(7:55-8:10)スゲ沼→8:20スゲ沼沢→(9:50-11:20)地獄谷→14:10入渓点→15:30林道 (休憩含)

9月下旬ともなれば寒さで沢泊まりが少し億劫になる時期である。 何処へ行こうか迷うがつい暖かそうな道南方面とか日帰りの沢ばかりが頭に浮かぶ。 そんな中でふと地獄谷のぬくぬくした様を思い出しメンバーに打診したところ即決とあいなった。 されば未遡行の沢を繋げ源頭の沼巡りってのはどうだろう?ぐるっと周っても距離が知れ日の短い時分には最適に思えた。


 はるばる来たぜ地獄谷!入口でバンザイ     まずは地獄の湯で旅の疲れを癒す、お尻が熱い      焚き火を囲んで何を語っているのだろうか

 9/25 晴れ 今日は釣りでもしながら地獄谷まで行き温泉と焚き火を楽しめれば十分である。 その積りで札幌を出発したが東大雪荘には思いがけず早く着いてしまった。 更に車を走らせ林道終端より1時間余り歩いてトムラウシ川に入渓する。 水量は前よりぐっと少なくのんびり遡行して貸切の地獄谷に到着した。 ここは河原のあちこちから湯煙が上がり一帯が地熱でポカポカして心地よい所だ。 右岸の一番よい場所にテントを張り流木を集めたらあとは飲み始めるしかない。 河原に沸々と湧き出る温泉で温まり冷たい川に飛び込むとシャッキっとして気持が良かった。 夕食はテント毎に用意したがたまたまキムチ鍋が並びまだ明るい外で味比べをする。 甘口と辛口が美味でつい酒が進んでしまった。 焚き火を囲んでまったりした時間を過ごし21時前に就寝する。

 9/26 雨後晴れ 日が変わる頃から雨が強くテントを叩いたが未明には小雨に変わっていた。 エアマットの下が床暖のように暖かく知らぬ間に寝袋を蹴っ飛ばしていたが隣の二人はしっかり包まったままだ。 隣のテントが早くもゴソゴソし始めたが気持が良くて何ぼでも寝ていられる。 外に出ると雨が上がって思ったほど寒くないのが嬉しかった。


     
 「すだれノ滝」変なおじさんのポーズが決まる!   幾人が訪れただろう、人知れずひっそり佇むスゲ沼  スゲ沼沢の源頭、沼や湿地は原始の匂いを漂わせている 

五色沢〜スゲ沼沢を周って今日の内に下山する予定で出発する。 すぐ左から(1:1)のカウン沢が出合い、続いて右から(1:1)のスゲ沼沢が出合う。 いよいよ五色沢を遡ると硫黄の匂いが濃くなって滑床に釜ならぬ湯船が現れた。 足元から湯気の上がる乳白色の釜が並びさしずめ「温泉の七つ釜」とでも言おうかちょっと面白い眺めである。 右岸が大きく崩壊し沢が緩く左に曲がる先に幅のある「すだれノ滝」10mが現れた。 左岸の草付き泥壁を高巻いて残置支点から沢身に戻ると少し上にも滝が見えている。 何だか面白くなってきたな!と思って近づくと右から落ちる支流だった。 地図には3つの滝が印されてるが前後のは小さかったのか?覚えが無い。 もしかしてこれで終わりかと思いながら淡々と遡りc1350の二股で本流から離れる。 水流が細りやがて水の音が消えた源頭湿原を進むと森の中にポッカリと周囲300m程の「スゲ沼」が現れた。 紅葉を水面に写しひっそり静かな様は秘沼と呼ぶにふさわしい佇まいを呈している。 沼を回って浅い藪を進むと程なくスゲ沼沢の小さな流れに出合い小沼と湿地帯を抜ける。 原始の匂いが強くまるで宮崎駿の世界を思わせる雰囲気があった。 そして赤茶けたV字谷の沢を淡々と下ると何もないまま地獄谷に着いてしまった。 時間に余裕があり過ぎるのも困ったもので残りのビールとワインを空ける。 カレーライスとご飯を焚き腹ごしらえしてから下山した。
































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