石山〜北山(1128峰) イシヤマ〜キタヤマ 1075m・1128m  山スキー (占冠村)  ■Home
2015年2月21日 晴れ 十三線の沢林道ルート メンバー4名
7:40林道→(9:35-9:45)石山→(11:40-11:50)北山→14:05林道

全道的な快晴予報の週末、道内1000m以上の一座で展望の良さそうなトマムの石山を予定した。 ここは向かいのトマム山とは対象的なほどひっそりした山だがなかなか良い山容をしている。 稜線の奥に通称「北山」と呼ばれる気になるピークもあるので序に足を延ばしてみることにする。

                    

  

トマムの駅裏にすんなり到着、天気はバッチリだが-15度と冷え込んで手が悴んでくる。 沢の右岸に昨日と思われるトレースが延びていた?少し戻って左岸林道を進むと高速道路に遮られ橋脚の下を潜る。 すると先程のトレースが渡渉して合流、向こうからの方が早かったようだ。 更にこのトレースは予定より一本手前の支尾根に取り付き、かなり手馴れた感じなので倣うことにした。          

                    

  

この支尾根にはかなり上まで造林道が続き、所々に古いピンクテープが下がっていた。 地元の人が使ってるのか登り易く、難なく820mの主尾根に出る。 エゾマツとカンバの尾根にも道があるかのように明るく(写真左)、気温が低いせいか雪が結晶の様にサラサラしている。 そして魅力的な源頭や稜線下に気持ち良さそうなシュプールが刻まれていた。          

                    

  

山頂はもうすくだ、北尾根が合流すると後方に芦別岳が望まれ、 ジグを切って肩に出るとすっと夕張岳も姿を見せてくれた。 一気に展望が開け、ワクワクしながら踏んだ頂には「トマム石山」と書かれた標識が結ばれていた。 ここは展望台かと思うほどトマム山が最も美しい姿を見せ、右奥に東大雪と然別の山々が並んでいる。 手前にはサホロ岳、狩勝山、オダッシュ山、狩振岳が順に連なるが北日高の山々は少し霞んでいた。          


          


山頂の西端からは木に邪魔されることなく芦別岳〜夕張岳の展望が得られて満足する。 芦別岳は周辺の山々が合体して大きな山塊をなし、夕張岳は周りに高い山がないせいかどっしり存在を示していた。 その真ん中にちょこんと尖がる1415峰(夕張マッターホルン)は何処からでも目に留まる山である。 眼前には日高山脈から夕張山地に繋がる山々の広がりが壮観だった。          


                    

  

さて次に目指す北山の稜線は割と広くしかも雪庇が小さくてほっとする。 ただ硬い雪面にさっと雪が載ってピークからの下りやトラバースでは少し苦労した。 スキーに慣れぬメンバーもいて中間でワカンに替えたが釣り尾根もそのままスキーで登った方が楽なほどゆるゆるだった。 進むに従い少しずつ変わる風景が面白い。 東大雪の山々の中にニペソツが分かるとトムラウシ山、石狩連山、ウペペサンケ山など山座同定を楽しみながら歩く。          

                    

  

1058ポコからは落合岳の上に富良野岳が意外に近く、下ホロなど裏十勝連峰の眺めが良い。 そんなこんなで石山から2時間の稜線散歩で木の無い北山に到着した。 展望はこちらの方が優れ、遠くなった石山とトマム山をバックに記念写真に収める。 どの顔も未踏を二つ登って満足そうである。          


          


北山から北日高の眺め、左端に狩振岳と双珠別岳、右端の大きな山も同じ名前の双珠別岳(林業界)である。 中央のダケカンバ付近が日勝ピークでペケレベツ岳と沙流岳の小さな尖がりが並ぶ、 ずっと離れてペンケヌーシ岳が形良く、チロロ岳はかなり霞むがこれだけ見えれば十分、風の無い頂でまったりする。
         

          


青空の下に白い山々を眺め、ポコを巻くなどして優しい稜線を戻る。 流石にスキーを履くと足が軽くなった感じがした。 再び同じルートを戻るのも面白くないので何処か適当に滑って帰れないかと地図と斜面を見比べながら歩く。          


                    

  

石山の手前の稜線下にオープン斜面があったのでそこから下ることにした。 スキーだとあっと言う間だが北面で雪が軽く、そこそこ板が曲がって楽しい。 下から登り返したトレースが付いて隠れたリピーターもいるようだ。 そのまま木の混んだ急斜面を抜けると沢が開いてたがブリッジを探しながら林道に戻る。 石山は殆ど話題にも上がらない展望だけの山かと思っていたが 「ここなら手軽だからもう一度来てもいいなあ〜」って言うメンバーに頷けるものがあった。          













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