春分の日は上川三山完登(天幕山・摺鉢山・突角山)を目指して突角山を予定した。
全道的に晴れマークが並んで天気は申し分なく、秘沼(ペンケ・パンケトウ)まで足を延ばすことにする。
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高速を使って2時間で二十七線の除雪端に到着した。
広い牧場を横断してまずは白いポコ555m「△峠口」を目指す。
地形図にない道からポコに上がると突角山の頂がやけに近く、後方の大雪山に感嘆の声が上がった。
林道を横切り取付いた尾根は急だったが程なく緩やかな疎林となる。
標高を上げると開けた斜面から愛別町の山々の奥に幌内・天塩山地の山並みが広がり先々の展望を期待させた。
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緩やかな斜面も900mを超えると尾根が狭く急になってくる。
しかし登る程に展望が開け、大雪山を始めニセカウや十勝連峰などの眺望に度々足が止まった。
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そして木の無い山頂に到着、青味を増した空の下にニセカウと大雪山の展望が素晴らしい。
稜線方向に鎮座する真っ白な山はすぐ天塩岳だと分かるが目を見張る光景だ。
暫し休憩してペンケ・パンケトウに向かう。
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山頂から尾根通しに辿ると天塩岳がぐんと近づき、見慣れた何時もの山容と違って面白い形をしている。
どうやら右が本峰で左が前岳、手前が西峰のようだ。
右方向には摺鉢山の上に有明山と小さな武利岳が聳えてなかなか良い展望である。
さてこのまま1138ポコまで行って二つの沼を見下す予定だがシール団子と複雑な地形に疲弊し、直接パンケトウに向かうことにする。
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途中何度も止めようと思いつつパンケトウに到着、山に囲まれた窪地に雪面が広がっていた。
青空と雪の白さが眩しくて秘沼という感じはしないがなかなか見ることのできない風景である。
対面の1138ポコはすぐ目の前だが既に登る気は失せ戻ることにとする。
突角山は木が程よい間隔でもう少し時期が早ければ滑りも楽しめたのではと思う。
ポコは巻いて下山、割と手軽なツアー向きの山だった。
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