十勝岳 トカチダケ (望岳台ルート・十勝連峰) 2077m   ■Home
98年7月 晴れ:曇り  登り3.50 下り3.20
望岳台→(1.00)避難小屋→(1.30)摺鉢火口→(1.20)山頂→(1.00)摺鉢火口→(1.20)避難小屋→(1.00)望岳台
美瑛自然の村キャンプ場から登山口の望岳台まで道路が良くなってあっと言う間に着くことが出来た。 望岳台からは噴煙を上げる十勝岳を正面に右が上ホロカメットク、富良野岳、前富良野岳、左が美瑛岳、美瑛富士と 何れも形の良い山々が広大な裾野の上に並んでいる。 その中でもこの山は一面が黒い火山れきで覆われ特異な風景である。 所々にイソツツジとイワフウロの花が咲く登山路をまずはリフト終点近くの避難小屋を目指して出発する。 望岳台から見たときはたいした距離に見えなかったが既に1時間以上経っていた。 建物の中は意外に広くベンチのような板があるだけで下は土間だ、下山時に立ち寄ると一人で泊るという勇気ある単独の女性がいました。 小屋を過ぎると岩がごろごろ歩き難く、道を外さぬよう登っていく。 振り返ると小屋の赤い屋根が小さく、ずっと下にパーキングと麓野が広がっていた。 出発して2時間ほど経つがまだ山頂は見えず景色がちっとも変わらないので子供らには辛い頃だろう。 小さな雅之の足で4時間半とみたが暑くて水が足りるかちょっと心配になってきた。 やがて左に噴煙の上がる昭和火口、左に大きな「すり鉢火口」を見ながらその淵を歩く、 落ちても底まで転がることはなさそうだが深い火口で迫力があった。 右のグランド火口も盛んに噴煙を上げてるはずだが雲ではっきり見えません。 草木一本無い荒涼とした中を歩いていると無機質な月の上にでも居るような気がしてくる。 時々雲の間に山頂が見え隠れし、いよいよ頂上肩への急登が始まった。 ずるずる登り難い火山灰から細かな火山れきに変わり、頂上はもうすぐだよと騙し騙し肩まで登り切る。 ポールの見える頂上には雲がまとわりついて眺めはあまり期待できそうにありません。 頂上の手前で食事中の二人連れは虫がすごく居られなかったらしい。 ようやく頂上に到着するとなるほど大型の羽蟻が飛び交い体がすぐ虫だらけになってしまう。 生憎の展望で時折美瑛岳や富良野岳が見える程度だ、記念写真を撮ってすぐ退散する。 新しくなった吹上温泉<白銀壮>で汗を流し帰宅した。 この山は子供らには結構きつかったのか後々までよく覚えていてくれ連れて行った甲斐がありました。


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