7月に雪渓で敗退した天塩川本流をリベンジすることにした。
道北を車で走ると何処まで行っても「天塩川」の看板が現れ、全国で4番目という長さを実感する。
また「北海道」の由来は松浦武四郎が天塩川流域を調査した際に付けたもので一度その源頭を訪ねてみたいと思っていた。
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暖かなヒュッテに前泊してコラーゲンたっぷりの鶏野菜鍋で一杯やる。
セーブして早く寝た積りだが朝方はしっかり酒が残っていた。
旧道コースを進んで860mで入渓すると滑が続き、小滝が出てくる。
すぐ先にまだ雪渓ブリッジがあってビックリ、中を急ぎ足で抜ける。
前回の撤退場所にあった大きな雪渓は跡形も無く、その先のゴルジュに5mの垂滝が落ちていた。
コースの踏み跡をトラバースして沢身に戻ると再び小滝が続き、渓相まずまずでニンマリする。
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1100mで本流の右俣を伺うと小滝の先にゴルジュの景観が待ち受ける。
濡れたくない一心で突っ張りで抜けたら結構明るい沢だった。
直後の釜滝は左岸の巻きと右岸の直登に分かれる。
滝はどれも手頃で悪場が無く、時期的に良い沢かも知れない。
右岸の湧き水で喉を潤すと1150mでまた滝が見える。
この滝は山頂方向から流れ落ち、本来ならこれを詰めたいところだが水線が早く切れるので必然的に明瞭な右俣を進む。
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空が開け滝が出ても精々背丈程かと思ったら4mに続き、この沢で最大7mのが出てきた。
さして難しい滝ではなく巻きと直登それぞれのルートで超える。
そして段差の様な小滝を幾つか超え振り返ると丸山がいつになく山らしい姿を見せていた。
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流れが細くなっていよいよ源頭の様相となる。
1320m二俣を左に取ると水が一気に減って伏流と復活を繰り返す。
そして1410mの窪地に天塩川の「最初の一滴」が垂れていた。
少し下の水場で給水、帰ってから水割りが楽しみだ。
沢形が登山道の5m手前で消失し、笹を分けて道に復帰する。
この山の周辺だけ青空に恵まれたようだ。
眼下に辿った沢筋を眺め、賑わう山頂に到着した。
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前天塩岳の稜線続きに郷土富士の一つで気になる天塩富士1450m(写真左)が聳えていた。
このまま行ってみるかと思ったが時間的にぎりぎりっぽく止める。
岩礫で歩き難い前天塩岳の登山道から色付き始めた源頭斜面(写真右)に登った滝が光っていた。
三連休で明日も休みだが台風直撃とのこと温泉に寄って帰宅する。
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<昨日の ピッシリ山再訪 (幌加内町) はこちら>
<同年7月の 天塩川本流敗退〜天塩岳 はこちら>