手塩岳 スキー 1557.6m  (道北)  地図はこちら  ■Home
2007年2月上旬  渚滑川ルート 
一日目 林道14:37→二ノ沢出合C1・16:38 /二日目 二ノ沢出合C1・6:50→P1218・10:00→山頂(12:08-12:25)→二ノ沢出合(15:00-15:40)→林道16:28

いつか厳冬の手塩岳に登りたいと思っていた。 去年は計画倒れに終わり、うかうかしているとまた時期を逸しそうでこの三連休に計画する。 メンバーの力量も装備も万全で望み、唯一の気掛かりは低気圧の通過に伴う天候のみだった。

ここに夏道ルートがあるとは知らなかった    林道から取り付く尾根(左)と手塩岳を望む       パチパチ音をたてて燃える出す 至福の一時

10日: 待合わせ場所の浮島トンネルに集合し国道を1km歩いて滝上本流林道を出発する。 緩やかなアップダウンをラッセルして5km先のc640二ノ沢出合にテントを設営する。 テントはジャンボなので5名でもゆったりしている。 二人が沢へ水汲みに行ってる間に焚き木を掻き集める。 Hさんがカンバの皮一枚で火を点けかなり手馴れている。 厳冬の焚き火も乙なものだが日が落ちると気温がぐんぐん下がり堪らずテント内へ移動する。 夕食はKさんが豪華なすき焼きを用意してくれた! つい飲み過ぎて撃沈する・・。 夜中に寒くて目が覚めるとシェラフも出さずにゴロ寝していた。

11日: 降雪だが天気はなんとか持ちそうだ。6時50分C1出発しスノーブリッジを渡る。 いきなり600m登る急な尾根がこの山の核心である。 前日チトカニウシ山で遊んだ疲労と飲み過ぎが祟り、頭がぼやけ体が重い。 そもそもどこか登ってからやるような生半可な山でなかったと反省する。 元気なメンバーも深いラッセルと小まめなキックターンの連続でペースは全く上らない。 このきつい斜面はいつになったら終わるのか?はたして山頂まで辿り着けるだろうか。 ラッセル開始から3時間でようやくP1218の稜線に上る。 天気は回復基調で平坦な尾根の先に天塩岳のどっしりした山容が見え出す。 こうなると俄然意欲が湧きペースがぐんと早くなった。
     
稜線に上ると真っ白な手塩岳が見えてきた       c1470付近の平坦な台地を抜ける        あまり愛想のない写真だか頂上の様子
森林限界を超え南方からの尾根が合流すると緩やかな台地状の登りになる。 ハイ松は完全に埋らず所々で顔を出し硬い雪面にシュカブラが出来ている。 急に視界が開けると前方に真っ白な山頂部が浮かびいよいよ登頂できそうな実感が沸いてきた。 クラストした斜面にスキーアイゼンの歯を効かせ予定時刻ぎりぎりで山頂に立った。 風は強いが辿ってきた稜線が辛うじて見通せる。いやはや久々に苦しかったが大満足である。 下りはc1500でシールを外す。前半の緩急取り混ぜた斜面は雪質が上々で兎に角よく滑って楽しい。 P1218から沢への大下降はこれでもかと言うほどダイナミックな急斜面が続いた。 はっきり言って自分には持て余し気味だがスキーの上手い人には堪らないだろう。 c1000付近の急斜面にパックリ亀裂が走ってるのに気付いたが勢い余って落っこちそうになった。 幅1m、長さ十数メートル、4m底に地面が見え、自然に割れたとは思えぬほど綺麗な断面に驚く。 暖気なら完全に雪崩れている場所で肝を冷やす。クワバラクワバラ

<2012/12 天塩岳〜傘山はこちら>



  手塩岳 テシオダケ (道北) 1557.6m 
2001年6月3日  晴れ後雨  旧道コ−ス〜前手塩岳コ−ス  登り3.35 下り2.50
登山口→(1.00)前手塩分岐→(1.30)ラクダ岩→(1.05)手塩岳山頂→(0.45)前手塩岳→(2.05)登山口

雪渓の下は轟音を立てて雪解け水が流れている       奇妙な形がずっと目に留まるラクダ岩の頭?      夏道は埋まり、雪渓を繋いで山頂を目指す

手塩岳は大雪山周辺では山開きが一番早く例年6月上旬に朝日町主催の登山会が催される。 午後4時過ぎヒュッテに着くと駐車場は一杯でたまたま登山会があるのを知る。 山小屋の一階ではジンギスカン鍋を囲んで交流会が始まろうとし、生唾を飲み込んで2階に上がった。 男性が一人寝袋にくるまり他には女性3人組と静かなものである。 この女性達は先ほど林道で親子熊を見たことを興奮気味に話していた。 また旧道コースから登るのが初めてで同行者を探してる様子だったので話の弾みで一緒に登ることになった。 時間つぶしに登山者のノートをめくると前に娘が書いたページを発見する。 「せっかく学校を休んで来たのに雨が降って登れなかった・・・」とある。(笑)  明日は曇りの予報だが何とか持ちそうだ。 缶ビール飲みながら窓から山を眺め、沢の雪渓が気になった。 翌朝ザワザワ準備する物音で目を覚ますとまだ3時前である。ちょっと勘弁してほしい。 5時に鉄橋を渡って歩き出し、沢を渡渉しながら進むとアイヌネギがちらほら目に付く。 旧道分岐で早々に下山者とすれ違ったがいったい何時に登り始めたのだろうか? 沢筋を高巻くと大きな雪渓が現れ、これをひたすら登って高度を稼ぐと所々でポッカリ口が開いていた。 下を覗くと雪解け水が勢いよく流れ、踏み抜いて落ちたら一大事である。 すぐ左に小さな滝が水飛沫を上げ、一帯がヤチブキの花で一杯だった。

倒れた標識に替わって立派な石柱が立っていた       瓦礫を積んだような丸い山頂である      前手塩岳からどっしりとした手塩岳を眺める

やがて雪渓が二手に別れ左を進むと特徴ある岩が目に留まる。 形から「ロウソク岩」かと思ったが真横から見ると「ラクダ」である。 山頂は近いが急な雪渓が続きステップを切りながら慎重に登る。 雪渓がY字に分かれ左にルートミスし、ハイマツを漕いで横断すると登山道に合流し15分で頂上に至った。 朽ちた山頂標識の横に立派な御影石の標柱が立っていた。 北大雪・表大雪・十勝連峰の眺望が素晴らしくずっと見ていたいが風で寒い。 眼下に避難小屋の屋根が見え、雪渓上に総勢100名程がアリの様に列をなして登ってくる! 帰路は3人と分かれ前手塩コ−スを下ると急に強い雨が降ってきた。 山菜を採りながら12時ヒュッテに着くと、ほぼ同時に3人も新道から下りてきた。 何でも山頂から円山まで雪渓に埋まって時間が掛かったらしい。

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