2006年8月下旬 晴れ 総時間7:45(南西面沢出会より休憩含) 標高差720m
夕張ヒュッテ6:45→南西面沢出会8:30→山頂(12:00-12:30)→南西面沢14:10→夕張ヒュッテ14:30
西面直登沢は始め涸沢 c880二段8b良く滑る 狭いが平坦な山頂だ
6時過ぎ林道終端広場に到着する。
この日の夕張岳登山者はバスツアーも入れて50名に達したと言うが我々が一番乗りだった。
ヒュッテからc680南西面沢出合までせいぜい30分の予定だったが(出会いを見逃すは、体調不良者が出るは、ばらけるは)で
のっけから1時間のロスとなる。(昨夜の酒宴が過ぎたかな・・)
南西面沢は出会いから水が伏流しc750よりチョロチョロ復活する。
蕗やイタドリ、笹に覆われ鬱蒼とし現在地の確認に手間取るが左の尾根に岩峰が見えようやくはっきりする。
c880で二段8b一見何処からでも行けそうだが滑り易く一段目直登し二段目は右岸から高巻く。
c950で水が切れ笹藪を漕ぎながら沢型を詰めると自然と右カーブし予定のルートに入っていた。
藪が薄い左に逃げて喜んだのも束の間、c1150より細かなザレ斜面となる。
足を置くとずるずる後退するばかりか所々にある大きな石が今にも転げ落ちそうで気を遣った。
古いピンクテープc1215から直上しc1260の巨大な岩峰の基部で思案する。
急な草付きを右に廻り込みルンゼの下で待機しメンバーの一人が中を偵察する。
初めの30bは潅木を頼りに突破出来そうだが更に上に大きな岸壁が見えると言う。
ルンゼの右端10bから乗越す方法も検討できるが何れもあまり良い場所でない。
どう考えてもダイレクトに岸壁に近付き過ぎでだった?
そこで一旦先の岩峰の基部まで戻り西尾根から山頂を目指すルートに変更した。
草付き斜面を登って尾根に近づくと笹が手掛かりなって気持ち楽になる。
凄い急斜面だが潅木や這松の手掛かりで怖さは感じない。
古い鋸目もありこのルートに変更して正解だったようだ。
必死に攀じ登ってポンと小さな山頂に飛び出した。
遮るものの無い山頂からの眺望は抜群で特に前岳が迫力ある姿で聳えている。
夕張岳から芦別岳までの山並みに心引かれ中間にある鋭角的で形良い山が気になった。
下りはザレ斜面を嫌い直下から濃密な笹薮に突入しc1150で元の沢に合流した。
おそらく古いピンクテープc1215から左に進路を取れば無理なく西尾根に至ると思う。
今回はやけに時間を食ったが順調に上れば3時間台だろう。だが初山はこの経過こそ楽しく思い出が残る。
山頂から西尾根を覗く 前岳が眼前に聳える。後方夕張岳 後方芦別岳と俗称、夕張マッターホルン