斜里岳北陵(敗退)〜大槍まで  1535m ミックス (斜里町・清里町)  ■Home
2013年3月17日 玉石沢〜北陵ピストン メンバー5名
曇り後晴れ 5:15豊里180m車デポ→8:40玉石沢1050mシーデポ→10:00大槍1380m引返し→13:05豊里180m車デポ


冬のバリエーションの一つ、岩稜の連なる北尾根(北陵)は高度感と素晴らしい北壁を間近に楽しめる好ルートとのこと。 それじゃすぐにでも行ってみたいと思ったがずるずる天気に振られ4度目、2年越しの計画で足を運ぶことができた。 少ない記録だが大方のパーティーが玉石川の中腹に泊まり、北西尾根を下降に使っている。 初見の自分もこれで良いのだが経験者に言わせると日帰りピストンで十分とのこと、これに従って計画を立てた。


斜里豊里の道路脇にテン張る。朝まで車が一台も通らない静かな場所だった。 夜は水餃子鍋とポテトサラダでお腹を満すと、 maさんが8時前に早々ダウン、9時には揃って就寝した。 翌朝3時半起床、ラーメン食し出発の準備に掛かる。 外でぼやぼやしてると手が悴む寒さだった。 テントキーパーを決め込んだkiさんを残し5時過ぎ30cm弱のラッセルで出発する。 雲の掛かった斜里岳が随分遠くに見え、 まだ薄暗いせいか何となく気が重い。 林道入口の牧柵ゲートを越える。 いつもはスキーを脱がなきゃ越えられないと言うからかなり積雪が多いようだった。 広い斜里岳の裾野は帰りに登り返しを覚悟するほど平坦で長い。 林道をショートカットして漸く玉石沢に入る。 少し雪が深くなったがすっきりしてるので構わず沢中を行った。 源頭近くなってガスが切れ始め、門の様に立ちはだかる北壁が見えてきた。 何だか凄い所に来てしまったなあという異様な光景である。 振り返ると青空のオホーツクに流氷が広がり、 そしてついに沢中にも日が射して気分を高揚させた。 ただ雲が飛ぶように流れ、稜線に舞う雪煙を見ると半端な風でなさそうだった。


源頭どん詰まりから稜線までスキーで上がる予定だったが硬いバーンの上に雪が載ってる状態なのでc1050でシーデポする。 150mほどEPで登ると稜上に出た。そして風が強いので玉石沢側をトラバースしながら進む。 小槍を越える前の凹地で一休み、背後の真っ白な海別岳と流氷に見とれる。 次第に足元にはゾクゾクする高度感が伴ってくる。 ふと見ると玉石沢を挟んだ北西稜を登ってる人を見かけるが単独のようだった。 そして大槍を巻き気味に斜上して越えるとついに山頂が視野に入った。 ここから山頂まで残り200mを切ってるがあまりに真っ白な岩稜に気押される。 よく見ると2つ目の岩塔にザイルを延ばしてるパーティーがいて、 かなり苦労しながらリードしてる様子、下の二人は寒さで貧乏揺すりしているのが分かる。 雪でハイマツ・潅木が全て埋まり、聞いたイメージにほど遠い。 これでは登っても、下降するのはかなり危険と判断し撤退を決めた。 先行グループを眺めながら暫し休憩、 上で支点を取るのに手間取ってるのかセカンドがなかなか登らず見てるこちらの方が痺れを切らすほどだ。



無念の撤退だがこれじゃ諦めが付く。 「今回たまたま条件が悪かった、あんな苦労しなくても十分登って降りられる」 との経験者の言葉が救いである。 流石に道東遠征は遠くて大変だがリベンジしたいと思った。 時間に余裕が出来たのでスキーデポ地から稜線近くまでパウダーを求めて登り返したが、 雪の状態がころころ変わり期待通りの滑りは出来なかった。 ふと北稜を見上げると先ほどのパーティーがまだ次の岩塔を攀じってるところだった。 あのペースで大丈夫だろうか?下手に取り付かないでよかったと胸を撫で下ろした。 平坦に思えた裾野だが車まで滑って戻れ、kiさんがテントを畳んで待っていた。 お陰で速やかに車を発車することができ、 ふと後の斜里岳を振り返ると優美な山容と恐竜の背のような北稜が望まれ思わず声が上がった。




























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