タケノコ山〜社満射岳 内籐の沢から 1049m・1062m
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2009年2月上旬 登り2:35 下り1:05 メンバー6名
林道9:20→タケノコ山11:10→社満射岳11:55→タケノコ山12:20→林道13:00 (休憩含)
昨夜はOさんの配慮でトマムビレッジに泊まり楽しいひと時を過ごした。
のんびり朝ごはんを済ませ30分ほど車に乗せてもらって南富良野町に着くがまだリゾート気分のままである。
こんな贅沢な山行を続けて良いのだろうか?山屋のはしくれとして少々気が引ける。
せめて今回はリフトでラクしようなどという甘い考えは止めタケノコ山へは尾根から直接取り付いてみることにした。
2年越しの社満射岳だったが展望は得られず クラックを避けるように左の樹林寄りを滑る 今年は雪が十分でタケノコ本来の斜面を堪能する
林道に積もった雪を掻き分けながらボンゴ車を走らせどうにか終端に辿り着いた。
樹林越しに沢の上部を望むと何と亀裂が入ってるではないか。
ここ数日は気温が高く気を付けねばと思っていたがちょうど滑降ルートにあたりショックである。
身支度を終え薄っすら残ったトレースを辿って森の中に入ると目印のテープがあちこちに垂れていた。
確かに木が立ち混んで見通しは良くないが森の雰囲気が台無しなのでテープを回収しながら歩いた。
緩やかな裾野を登ってゆくと徐々に斜度が増しエゾマツの木々をかわすようにこまめにジグが切られている。
いやはや何と元気の良いトーレースだろう、自分の古びたシールでは後ずさりするほど急な登りである。
尾根の上部に近づくと急登から開放され雪をまとった大木が点在する気持ちの良い景色になった。
結局リフトを使って登ろうが尾根から直接登ろうが時間はさほど変わらなかった訳けである。
さてタケノコ山に到着するとガスと風であまり気乗りしないがすぐお隣の社満射岳に向うことにする。
短い距離ながらカリカリ斜面と吹き溜まりに手こずりガスの初ピークを踏んだ。
20数年ぶりに再訪したSさんによれば眺望は今だ記憶に残るほど抜群だったらしい。
展望はまた次回のお楽しみとして引き返すことにする。
タケノコ山まで戻ると10名以上のグループがやって来た。
すれ違いざま「こんにちは・・?」とたどたどしい言葉に顔を見て驚いた!
何と外人ばかりのグループである。
ニセコに飽き足らないオーストラリア人がここまで進出してきたのだろうか?
危うくタッチの差で新雪を荒らされるところだった。
大斜面は昨夜積もったばかりのふかふか雪で文句なしに快適な滑りを楽しめた。
帰り占冠村の「湯の沢温泉」に寄ると湯船に浸かりながら地元の人がしきりに語りかけてくる。
「いっつも‐20℃にも-30℃にもなる土地だけど今年みたいなあったかい年はじめてだわ・・」
外に出ると気温が零度近くまで上がり道路の雪も解けていた。
<2013/1 タケノコ山〜社満射岳はこちら>
2008年1月下旬 登り2:25 下り50 6名
リフト終点9:45→タケノコ山(12:10-12:35)→内藤の沢林道13:25 (休憩含)
タケノコ山の滑りが楽しみで南富良野の予定を組んだ。
スキー場からタケノコ山に登り、更に尾根通しに少し行くと社満射岳という一等三角点の山もありついでに踏んでみたいと思う。
始動のリフトに乗って勇躍出発するが・・・ 790mのリフト終点からタケノコ山に向う尾根 タケノコ山オープンバーンは結構楽しかった
国設南富良野スキー場は映画「鉄道員(ぽっぽや)」で有名になった幾寅という古びた町にある。
リフトが3基でなかなか良さそうなゲレンデだが日曜日にも拘わらず心配なほど閑散としていた。
始動のリフトに乗って勇躍出発したものの笹の飛び出た斜面を見て出鼻を挫かれる。
過日の大雪は南富良野まで達しなかったのだろうか?ずいぶん雪の少ない土地である。
リフトを乗り継いで尾根に出たものの雪の状況が変わらずガッカリ、
どうやらタケノコ山の滑降は無理っぽく社満射岳登頂のみで終わりそうだが諦めが肝心だ。
いつもペースの遅いYさんは久々の山行がきついのか休み休みで、逆にOさんは珍しく快調に先頭を切る。
・784ポコへ向うとルートは左のコルの筈だが先頭が右の支尾根に登りかけ戻ってきた。
ここからだとタケノコ山に向う尾根がすこぶる急に見えるので勘違いしたのかも知れない。
標高差300mの登りでますますペースが遅れ、
二人連れの女性に追い越され更に8名のボーダが迫ってくる。
こんなに人が入る山だとは思いもしなかった。
肩の辺りからカリカリになって登りが辛く、予定時間をかなりオーバーしてタケノコ山に到着する。
先の女性は社満射岳に向ったようだが我々は諦めた方が良さそうだ。
しかしこのまま尾根を戻っても面白くないので藪スキー覚悟でお目当ての大斜面を滑ってみることにした。
シールを外してると同じ斜面を狙ってる筈のボーダ達が反対の占冠側に滑ろうとしてるので思わず声を掛けた。
するとリーダらしき人物が地図を持ってないので見せてほしいと言われ唖然とする。
尾根を少し戻って予定した沢斜面を伺うと木が混んで下の様子がはっきりしない。
思い切って突っ込むと急に視界が開け、聞いた通りのオープンバーンが広がっていた。
地面の凹凸がかなり気になるが滑り応えがあり積雪さえ普通だったらと残念でならない。
600m辺りで沢形を離れ林道に至るまでが少々わかり難い。
ありがたいことにボーダーの車に乗せて貰ってスキー場に止めた車を回収した。
社満射岳のピークハントとタケノコ山の滑降をセットで再訪したいがそれまで町営スキー場が持つかちょっと心配だ。