7合目を過ぎようやく稜線や後方の海岸など視界が開けてくる。
例年だと7合目から先はずっと雪渓だろうが今年は大きなものが数か所のみだった。
途中、雪の重荷で倒れたダケカンバが累々と道を塞いで一瞬戸惑うが小さな赤テープの切れ端を先に見つけほっとする。
こんな場所が2ヶ所ありガスったら大変だ、3年前と去年の今頃に行方不明者が出ており要注意である!
登山道から雪が消えるのは6月中−下旬ではなかろうか?少なくとも山開き前の登山は控えた方が良さそうだ。
ピリカ台からの雪解け水が登山路に流れ、泥んこ道が続いた。
次第に傾斜がきつく尾根伝いに一踏ん張りして山頂に至った。
切れ落ちた南斜面から吹上げる風が音を立て、向かいの余別岳に次々雲が湧いている。
予報では快晴だったが遠望が効かず・・羊蹄が霞んで見えるだけでも良しとしよう。
下山して小屋を覗くと水が引かれ、広い畳敷きに布団・毛布まで備えてあった。
明朝登るという単独者が一人いたが寂しくないのだろうか?