積丹岳 1255.3m (道央山地)  地図はこちら    ■Home
2002年5月下旬  晴時々曇り  婦美コ−ス 登り2.35 下り1.30  標高差833m 総距離11.0km

 半島の先端、野塚の集落から積丹岳と余別岳を見る                         登山口の大きな看板

登山口は美国を過ぎ婦美という小さな集落から入る。舗装がすぐ切れて狭い砂利道となるが状態は良い。 山開きまで2週間ほど早く誰もいないだろうと思いきや小屋前に数台の先客があった。 しかしこれらは皆竹の子採りの車ばかりで登山者は結局私だけだった。 虫がまとわり付いて煩く急いで身支度して出発したため登山届けに記帳するのを忘れてしまった。 登山道は周りは背の高いダケカンバとネマガリで鬱蒼とし視界の無いだらだらした道が延々と続く。 竹の子採りは3合目から4合目に集中し携帯ラジオや演歌の大音響が聞こえる。 5合目の先にあるフンベツの沢で初めて雪渓が現れ傍らにシラネアオイがほんの数株咲いていた。

3合目下の休憩所(中を 覗いてみよう)     登山口からは一本調子の登りが続く       木が倒れルートの分かり難い場所

7合目を過ぎようやく稜線や後方の海岸など視界が開けてくる。 例年だと7合目から先はずっと雪渓だろうが今年は大きなものが数か所のみだった。 途中、雪の重荷で倒れたダケカンバが累々と道を塞いで一瞬戸惑うが小さな赤テープの切れ端を先に見つけほっとする。 こんな場所が2ヶ所ありガスったら大変だ、3年前と去年の今頃に行方不明者が出ており要注意である! 登山道から雪が消えるのは6月中−下旬ではなかろうか?少なくとも山開き前の登山は控えた方が良さそうだ。 ピリカ台からの雪解け水が登山路に流れ、泥んこ道が続いた。 次第に傾斜がきつく尾根伝いに一踏ん張りして山頂に至った。 切れ落ちた南斜面から吹上げる風が音を立て、向かいの余別岳に次々雲が湧いている。 予報では快晴だったが遠望が効かず・・羊蹄が霞んで見えるだけでも良しとしよう。 下山して小屋を覗くと水が引かれ、広い畳敷きに布団・毛布まで備えてあった。 明朝登るという単独者が一人いたが寂しくないのだろうか?

8合目を過ぎようやく視界が開ける        山から海が見えるのは何とも楽しい            山頂標識の南面はガケ
 
        積丹岳山頂から南西方向、路の無い余別岳が荒々しく感じる


















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